レーシングドライバー井原慶子のおもいっきり行こう! -368ページ目

トンネル渋滞も愛知事故ワースト1もドライバーの意識


レーシングドライバー井原慶子のおもいっきり行こう!



お正月休みは中央道で東京の実家へ。



事故以来対面1車線通行になった笹子トンネル。天井板をはがした跡が黒い。
そして愛知に帰ると「昨年も愛知交通事故ワースト1」の見出し。愛知は道路が広くてスピードやや高めの名古屋走りが有名。
いつも渋滞するトンネルや、愛知の事故率No.1は、どちらも日本人のスピードコントロールやモラルに対する意識の低さに起因していると思う。それと日本のクルマ作りにも。



非力なエンジンに重いボディーのワゴンで上り坂にさしかかると、今までよりかなりアクセルを踏まないと減速してしまい、この速度低下が渋滞を招く。私が上り坂でも現行の速度を保とうとアクセルを踏み込むと、“ワンワン”エンジンが高回転で唸る。するとその甲高いエンジン音+運転しているのがレーサーだという先入観からか、乗っているみんなが「そんなに飛ばさなくても!」と乗り出してくる。でもスピードメーターを見ると先ほどの時速80キロと速度は変わっていない。
4人乗り+大きなボディで車重が重いのに非力なエンジンを積んだ車が、上り坂で今までの速度を保つには、かなりアクセルを踏みこまなければならない。



名古屋の事故率No.1交差点は、とっても広い。赤信号に変わる直前に右折しようと飛び込んでくる車のスピードが高く、よく事故が起こる。でも名古屋の人は、決してクルマのコントロールが下手なわけではない。全国的に見ても上手なほうだと思う。
なのに事故率No.1なわけは、環境への意識が低く、交差点でしっかりスピードを落とさないから。
交差点が広いのでモノにぶつかる心配がないから比較的高いスピードで進入できる。しかしその高いスピードでは、歩行者や違う角度から走ってくる車など動くものを認識して判断→操作することができるほど余裕はない。交差点の広さ、ガードレールなど動かないモノの環境の中ではクルマをコントロールできるけれど、歩行者やクルマなど動くものが加味された環境には対処することができないから事故が起こる。



クルマに長年乗っていれば、自動車のコントロールはある程度上手になるけれど、道路の上り下りや、直線道と交差点など環境に合わせた運転は、意識しないと上達しない。
 環境を意識した運転で事故や渋滞を減らし、今年こそは先進国らしい交通社会を築きたいものですね!