録画しておいた『勇気ある追跡』と『トゥルー・グリット』の2作品を昨日、一昨日と観た。
どちらも同じ原作で古いのが日本題とリメークが原題。時代の違いを感じますね。

旧作『勇気ある追跡』はジョン・ウエインが主演でこの作品でアカデミー主演男優賞を獲得した。
監督:ヘンリー・ハサウエイ
ジョン・ウエイン、グレン・キャンベル(偉大なカントリーシンガーになり、本年アルツハイマー発症を発表し引退)、キム・ダービー。
悪役にロバート・デュバル、デニス・ホッパーと曲者の名優が出ていた。

新作は製作、監督共コーエン兄弟。
主演のコグバーン老連邦保安官にジェフ・ブリッジス(好きな俳優の一人)、前作でグレン・キャンベル演じたテキサスレィンジャー役にマット・デイモン
、キム・ダービー演じた少女役に14歳の新人ヘイリー・スタインフェルド

父を殺された少女が酔いどれの老連邦保安官を雇って敵を討ちに行く話し。
新作も主演男優、主演女優賞を含む10部門でオスカーノミネートされた。
実は昨夜観ていて映画好きの我が家族がマット・デイモンと最後のタイトルロールまで気付かなかった。

孤独な酒飲みの老人と復讐に燃える少女の心のふれ合いが大きなテーマの作品で、どちらも素晴らしい。
作品の優劣、俳優の優劣は付け難いが14歳のへイリー・スタインフェルドの存在感と演技力に感服した。
ラストは前作が個人的には好きです。

その後、ジョン・ウエインはこの隻眼の老保安官を再び演じ、キャサリン・ヘップバーンと共演している。
これは、大女優にも気を使い、彼女とハンフリー・ボガードの『アフリカの女王』をオマージュした作品だった記憶が有ります。

若い方に馴染みの無い偉大なる名優ジョン・ウエイン。
彼ほど強いが孤独な男を演じられる俳優はいないのではと思う。
名作、駅馬車、追跡者、ホンドー、リバティ・バランスを撃った男、遺作のラスト・シューティスト。
もし、お時間があればご覧下さい。