「ときめきも40過ぎれば不整脈」とサラリーマン川柳であった。
確かに美しい女性と約束をしても楽しみであっても“ときめき"的な感覚は蘇って来ない。年齢的な事からロマンスはあり得ないからだろう。
“ときめき" その感覚を果たして今の若い人たちの多くは知っているのだろうか?
確かに言葉では出てくる。

なぜそんな事を思ったかと言うと、先程『無法松の一生』という名画の録画を見終えたからだ。主人公のひたむきで誠実な恋を描いた名画。やはり名画の『シラノ・ド・ベルジュラック』と同質のプラトニックな男の恋、成就することの無い、否、相手に言ってはならない、知られてもならない恋。主人公のときめきが伝わってくるような物語。
果たして今の日本人の男性の何パーセントが理解出来るのだろうか?

これは男女のロマンスだけでは無く、普段の仕事の中でも取引や交渉ごとがある時に相手の対応の中で全員とは言わないがある種の感情を感じない事をしばしば体験するからで、特に男性に多く見受けるからかもしれない。交渉や話合いの結果の問題では無い、そこに至る過程の中で人の感情を受け入れないと云うより理解しようとしない態度や雰囲気を感じるから。

もしかして明日突然“ときめき"が起こったらどうしよう!
やはり、不整脈と思って医者に行くべきか?