MOVIE/マッチポイント
ロンドンを舞台に田舎者(アイルランド)の貧乏青年がイギリス上流階級の娘との結婚を利用し成上がるが、同じ境遇の美女(アメリカ人)への思いを断ち切れず自滅する話で、よくある古典的展開だが、監督ウッディアレンに懸かるとスパイスの利いたものに生まれ変わる。そのスパイスとは、題名にも使われているが、テニスのネットインが勝負を分けるように運によるストーリー展開が散りばめられていて、誰もが持つ差別感を登場人物が包み隠さず会話するところも潔く、また全編に流れるオペラの戯曲の曲調、声質によって緊張感を上手に演出している。男の私から見てスカーレット・ヨハンソンが演じる妖艶さ、決断しない青年を追い詰めていくシーンに2度ドキッとさせられる。センスがいい映画という表現がよく似合う。
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