今日は体育の特別授業で、山の中にあるアーチェリー施設に行った。バスで1時間ほど揺られて着いた場所は、木々に囲まれた静かな場所で、鳥のさえずりが響いていた。普段の授業とは違う雰囲気に、みんなのテンションも高かった。


インストラクターの方に教わりながら、まずは弓の持ち方や矢のつがえ方を学んだ。弓を手に取るとずっしりと重く、少し緊張した。最初の一射は的から大きく外れ、矢は草むらに突き刺さった。けれど、山の空気の中で弓を引く感覚は新鮮で、思った以上に気持ちがよかった。


何度も挑戦していくうちに、力の入れ方や狙い方のコツが少しずつわかってきた。山風を感じながら、静かに呼吸を整え、矢を放つ。その瞬間、全てが静まり返るような感覚になった。集中することの気持ちよさを、初めて実感した。


最後の一射では、矢が的の中心近くに刺さり、思わず声を上げて喜んでしまった。自然の中で体験するアーチェリーは、ただのスポーツ以上のものに感じられた。


またいつか、この山の中で弓を引きたいと思った。