オータム・イン・FRANCE
ノルマンディー地方とブルターニュ地方の境に位置するモン・サンミッシェル修道院は、花崗岩の岩のまわりに3階建てにつくられた伝説的な建物である。


708年 対岸の街、アヴランシュの司教オペールは、当時「モン・トンプ」(墓の山)と呼ばれた岩山をいつも見ていた。「天使が来て、あそこで羽根を休めるのかなぁ」と思いながら。
キリスト教では、①聖ミカエル=(サン・ミッシェル)②聖ガブリエル③聖ラファエルの三大天使が知られておりますが、そのサン・ミッシェルが司教オペールの夢に現れ「聖堂を建てよ」と告げる。


【天空にある庭園】
夢を疑って知らない振りをしていたら三度目の夢では天使が彼の頭に指で穴をあけたので、ついに彼は聖堂を建てた。すると岩山に潮が押し寄せ海上に浮かぶ修道院となった。
「ラ・メルヴェイユ」(西洋の驚異)といわれるモン・サンミッシェルは聖ミカエルを奉る修道院としてフランス中に知れわたり、12・13世紀には困難を乗り越えて潮の引くのを待って多くの信者が巡礼した。
私も今初秋の候、友人と行かせて頂いた。
【現代は川の土砂が堆積し、春の大潮時以外はいつでも渡れる。旧景観を蘇らせるため現在浚渫工事が行われていた】













