前回の記事で、子供に囲碁を教えるのであれば、まずは子供が「囲碁が楽しい」と思えることが大切だと伝えましたが、子供たちが囲碁を楽しいと思うにはどうしたらいいのでしょうか。

 

これ、かなり、と言いますか、非常に難しいですよね。

 

ここが子供たちに囲碁を始めさせる最重要ポイントになると思うのですが、囲碁の楽しさをどうしたら子供たちにわかってもらえるのでしょう。

囲碁をやったことのない子に言葉で伝えても伝わりようもないと思います。

 

なので、まず最低限のルールだけを教えて、まずは実際に9路盤で対局をさせてみる。

 

これが現時点では私の考えうる最善の方法ではあるのですが、実際にそれをやったとして、どれだけの子供に囲碁の楽しさが伝わるのかはわかりません。

たぶん一定数の子は楽しいと思ってくれるとは思うのですが、あくまでも一定数でしょう。

 

さらに、今の子供たちは昔以上にいろんな楽しみ(遊び)がありますから、それらよりも楽しいと思う子は非常に少ない気がします。

少なくとも他の遊び以上とはいかないまでも、他の遊びと同じくらいに楽しいと思って欲しいのですけどね。

 

う~ん。これは難問です。

 

少しの間であれば、最初の教え方やその後に褒めて伸ばすような声かけをすればなんとかなるとは思うのですが、長期的に、そして自主的にずっと囲碁を楽しんでくれるようにしようとなると一筋縄ではいかないように思います。

 

小学生や中学生は、ゆとり教育で休みが増えたと言っても非常に多忙です。

休みの日だって多くの子は部活がありますし。

さらには2020年度からは学習指導要領の改訂で小学生も5年生から今の中学生が勉強している英語を学ぶようになりますし。

 

なんか、ゆとり教育でのカリキュラム変更で英語嫌いの中学生が一気に増えたように、今回の英語の前倒しで英語嫌いな子がもっと増えそうで心配です。

 

だからこそ、楽しみながら学力がアップする囲碁をおすすめしたいのですが、まずはどのようにして囲碁の楽しさを子供たちに伝わるようにするか? どうしたら子供が囲碁を楽しいと思えるか? この部分をもっとしっかりと確立する必要がありそうです。