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保存部材運び込みから十年 -鹿児島カトリック教区報-

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続・聖堂再生プロジェクト終了式開催 -カトリック福岡教区報-

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続・聖堂再生プロジェクト終了式を4月7日に開催します

宗像の地にザビエル旧聖堂の保存部材を運び、10年が過ぎました。

起工式を2007年4月15日に行い、その時、

4年間で完成させる計画で「聖堂再生プロジェクト」を発足させ、

4年目の2011年4月10日に中期祝福式を宮原司教様にして頂きました。

その時、未完成をお詫びしながら

「続・聖堂再生プロジェクト」2年間を立ち上げ、工事を続けました。

まだ、ご像、十字架、説教台等設置されておりませんが、

建造物としては終え、

3月中旬には竣工検査を受ける運びになりました。

6年間に亘る暖かいご支援の賜物と感謝しています。

有難うございました。

聖ザビエルの誕生日にあたる4月7日(日)午後2時から

「続・聖堂再生プロジェクト」の看板を降ろし、

ご協力をいただいた多くの方々に感謝を込めて、終了式を開催します。

今後、NPO法人文化財保存工学研究室は

「便所・管理棟」への建設に努力していきます。

 荘厳なミサで始まる竣工式は

年内に御受難修道会主催により開催される予定です。

この時には完成した姿が甦ります。

どうぞ皆さまご覧になって下さい。


2013年2月14日

NPO法人文化財保存工学研究室
理事長 土田 充義


終了式の日時等

日時:2013年4月7日(日)午後2時

場所:宗像市名残1056番地1黙想の家

敷地内 ザビエル聖堂

℡0940・33・9004




「続・聖堂再生プロジェクト」終了式 式次第 (案)

司会 本田秀昭(副理事長) 
(過去10回の司会を担当) 

前奏 楠声会合唱団と宗像男声合唱団 10分


1.講話と挨拶 

古木和三氏の講演 15分程
(ザビエル聖堂を文化財として再生させる会 前会長)

(2)中村克徳神父様の挨拶 (御受難修道会宗像修道院院長)

(3)田中和子さんの挨拶 (ザビエル聖堂と地域を結ぶすみれ会世話役)

(4)久野前支部長の経過説明  (福岡県建築士会宗像支部前支部長)


2.記念品贈呈 

大工職人2名 左官3名


3.棟札に記された名前の確認

建築関係者・寄付者


4.6年間掲げた看板の降下式

「続聖堂再生プロジェクト」の看板を降ろす
作製した尾崎さんと松永先生及びその他の方々により下す


終わりの歌

ザビエル合唱団によるザビエル賛歌 5分


付記

感謝の式典:2013年4月7日(日)午後2時~3時
交流会:  軽食と意見交換  午後3時30分~5時

第2回シンポジウム―続聖堂再生終了への道のり

第2回シンポジウム―続聖堂再生終了への道のり

2013年3月16日(土)午後2時~4時30分  於 聖堂


主催:NPO法人文化財保存工学研究室
後援:宗像市・宗像市教育委員会

趣旨説明

 「続 聖堂再生プロジェクト」は4月7日に終了し、一区切りを迎える準備をしています。この時期に「続 聖堂再生プロジェクト」とその前の「聖堂再生プロジェクト」4年間を含めて歩んできた6年間の道のりを振り返り、いろいろな角度から、評価して頂きたいとの意図からシンポジウムを企画しました。

 NPO法人文化財保存工学研究室は聖堂再生にあたって、

建設過程を大切にする
頑張らないけどあきらめない

をモット-に一日一日を大切に励んできた。保存部材を宗像に運び、部材調査を始めた2003年4月7日から通算すると10年の月日が流れた。実に長い時間をかけて、やっとここまでたどり着いた。

 この工事には多くの方々の献身的な支援があった。おそらく日本では始めての企画であり、実行に違いない。なぜこれだけの大事業を成し遂げえたのか、それは相当な力を発揮した労働奉仕者と思いを聖堂再生に寄せて下さった方々の力が根底にあったからだと感じている。それとこの根底を力強く後押した貴重な技術者と職人それに、大切な経済援助である。

 これらの道のりを二人の大学生(田原南美さんと西村薫乃さん)が卒業論文で取り上げ、解明に挑戦した。これはとても有難いことであった。その指導教官である福島綾子先生に敬意を表したい。それは一般的には大学の卒論テ-マにはなり難い分野だからである。

 卒論では聖堂再生プロジェクトという組織に注目し、それを支えた労働奉仕者ボランティアと職人の活躍を取り上げた。そのため、何年にも亘って労働奉仕をしてきた光原莞爾さんに登場していただき、ありのままに答えてほしい気持ちからパネラ-をお願いした。職人の代表として、天井・壁・柱の塗り方から漆喰彫刻まで手がけた左官職三浦光徳さんにもう一人のパネラ-としてお願いした。お二人の方が卒論生の質問に答えてもらう形式から始めて、その後、江口由美子さんの司会によって展開して頂き、会場からの質問を受け、みんなで「聖堂再生プロジェクト」の道のりを考えてみたい。

 今後、みんなで造る伝統的建造物への指針を導き出せたら幸いだと思っている。


内容と時間配分

司会 江口由美子 (NPO法人文化財保存工学研究室理事)

14:00~14:10 

趣旨説明

土田充義 (NPO法人文化財保存工学研究室理事長)

14:10~14:35 

発表

題:歴史的建造物としての教会建築保存・復原におけるボランティアの組織体制に関する研究

田原南美 (九州大学芸術工学部環境設計学科 4年生)

14:35~14:50 

発表

題:歴史的建造物としての教会建築の保存・復原におけるボランティアによる施工のあり方に関する研究

西村薫乃 (九州大学芸術工学部環境設計学科 4年生)

14:50~15:10 

コメント

光原莞爾 (NPO法人文化財保存工学研究室理事)
三浦光徳 (左官職人)


15:10~15:30 

休憩
       

15:30~16:20 

4名による討論

西村 薫乃 
田原 南美 
光原 莞爾 
三浦 光徳  

16:20~16:30 

まとめ


主催:NPO法人文化財保存工学研究室



現況報告

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最後の柱に取り掛かりました。左官仕事は2月15日に終わります。

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1月17日、雪が九州にも降りました。

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1月22日、床板を張り終えました。