矢部樹美男[ヤベキミオ]1955年、静岡県生まれ。成蹊大学経済学部卒業。明海大学大学院不動産学研究科博士課程前期(修士課程)修了。税理士事務所、不動産会社を経て、2001年米庄コンサルティング・矢部樹美男税理士事務所を開設。不動産学修士、宅地建物取引主任者、測量士補、不動産コンサルティング技能登録、税理士、行政書士。


不動産会社(社団法人日本ショッピングセンター協会正会員)では、ショッピングセンター管理・運営、ショッピングセンターのキーテナント誘致、宅地造成・開発、マンション管理、不動産仲介、不動産コンサルティング・法務・税務業務などに従事。明海大学大学院不動産学研究科博士課程前期では、「不動産学」について、ビジネス・ファイナンス・法律・マネジメント・都市空間システムなどの見地から研究活動に従事。


大手不動産会社法人営業部・不動産業界を中心に、弁護士・司法書士・税理士・一級建築士・不動産鑑定士・建設業者・M&A会社・MBO会社・プロパィマネージャー(資産管理業者)・借地処理業者・物納代行会社・証券会社・生命保険会社・投資顧問会社等と幅広いネットを組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


知らないうちに法律を破ってしまうことがあります。その身近な例は自転車によるトラブルです。自転車は軽車両として、法律では扱われ、自転車に乗る場合は車道を走り、歩道を走ってはいけないのですが、それを知らないで堂々と歩道を走る自転車をよく見かけます。これは大変危険な行為です。

また自転車も飲酒運転が禁止されています。ですからお酒を飲んだときなどは、自転車に乗らずに、自転車を押して動かさなければなりません。また自転車を運転中の携帯電話での通話やメールも禁止されています。そして自転車に乗って、傘をさすことも法律で禁じられていますし、よく見かけるお母さんと子供の自転車の3人乗りも禁止されています。

自転車だから大丈夫、ということはないのです。近年、自転車が人をひいたり、怪我をさせたりというニュースが増えましたが、その原因も自転車に乗る上での法律の知識がないという人が多いためです。そのため、これから自転車にまつわる法律の規制も厳しくなっていくことでしょう。身近で手軽な乗り物である自転車の法律をきちんと守り、安全に暮らしていきたいものですね。


法律に詳しいのは弁護士などの法律家、そして司法書士です。何かトラブルが起こったときに、法律に基づいて、そのトラブルを解決してくれる存在です。法律はあらゆるトラブルを解決するためのものでもあるのです。法律がなければ、平和な生活を送ることは困難になっていくのではないでしょうか。法律はただ六法全書に書かれているものではなく、ときには人を救うものなのです。

その反面、法律の目をかいくぐった犯罪も増えています。それだけ、一般の市民の中にも法律は浸透し、悪意をもって使用するという輩が増えているのも確かなことです。そのために法改正やその法律の目を一層、小さくする働きも進んできました。法律が一般市民にも浸透することはいいことですが、あくまで自分の生活を守るためのものとして、知識として知っておきたいものです。

法律はいわば、そうした状況にならずに、全国民が安全に生きていかれるように、そして当たり前の権利が主張できるように、整えられているものです。しかし法律が一つだけの種類では、様々なトラブルや事件など、生活を脅かすものに対処しきれません。だからこそ、法律は様々な分類に分けられ、どんなトラブルや事件が起こっても、対処し、そして解決へと進んでいくのです。近年、注目されているのは、ストーカーに対する法律です。ストーカーとはいわば付け回しし、そのストーキングの対象者に恐怖感や不快感を与えるものです。そうした被害が増え、ストーカーを取り締まるための法律ができあがったのです。