夏休みには、私の母と2人の娘と一緒に旅行を予定していた。

母との女だけの旅は2回目だった。
母には、私の鬱の事は話していなかったが、長女が、「何かあれば私がフォローする」と言ってくれた。
誰に気を使う事無く、楽しく元気に過ぎた二泊三日。
車の運転(メンタルの先生からは運転は禁止されてた)や年老いた母への気遣いはあったものの、唯の一度も気分は落ち込まなかった。

旅行から帰って半月ほどしたお盆には、義母と義理妹家族が、我が家近くにある義父のお墓詣りに来て、お昼は外食をした。
帰りは我が家に立ち寄り、お茶をする。
ここ数年、これが恒例になっている。
義理妹とは、正直あまりうまくいっていない。
私の夫である「兄」ととても仲が良かっただけに、彼女よりも5歳下の私に「兄の嫁」として接する事や、彼女よりも家事が得意な私に、何やら複雑な気持ちがあるらしく、ちょっとした事で面白くなさそうな顔を隠すことが無い彼女に、一緒に居ると非常に気を使ってしまう。
常に私の方ができない嫁を装い、誰かが私や娘達を褒めれば、それをやんわりと否定し、彼女と彼女の子供達を褒めて持ち上げた。
義理の妹ではあるが、義理のお姉さんかのように慕い、甘えるよう、甘え過ぎないよう心掛けた。
彼女に会う時はいつも、彼女のご機嫌や態度に振り回される。
今回もそうだった。
たかが数時間一緒に過ごしただけだったが、私は疲れ、夜にはまたどんよりする事になった。
夫は「お母さん(私の母)との旅行と、うちの親と妹家族と、続いたから疲れたよね。」と言ったが、反論する気にもならず、反論したところで夫の機嫌を損なうのも嫌だったので、そのまま無理をせず流れに任せて、どんよりし続けた。
少しだけ気持ちが前を向いたのは、それから2、3日後だった。

鬱と診断された初めての夏休みは、こんな感じで過ぎていった。