【I Really Don't Want to Know:Elvis Aron Presley】

 

 

【I Really Don't Want to Know:Eddy Arnold】

 

 

 「I Really Don't Want to Know(本当に知りたくない)」は、アメリカのドン・ロバートソン(Don Robertson)が作曲し、ハワード・バーンズ (Howard Barnes) が作詞して1953年にレス・ポール&メリー・フォード(Les Paul & Mary Ford )夫妻の演唱で発表されたカントリーソング(アメリカ民謡)です。

 

 元々、この曲は男の歌で、詞の内容は愛する女の全てを知りたいという本心を滲ませながらも、自分と知り合う前の過去の情事など知ったところでどうしようもない、だから知りたくはないと、半ば自分に言い聞かせるように詠じたものです。

 

 この楽曲は、非常に多くの歌手によってカバーされていますが、日本で最も広く知られているのはエディ・アーノルド(Eddy Arnold)が、前述のレス・ポール&メリー・フォードとほぼ同時に発表したバージョンで、「黄昏(たそがれ)のワルツ」という邦題が付けられてヒットしました。

 

 1964年になって新人作詞家のなかにし礼が「知りたくないの」という詞題の女の立場で詠じた日本語詞をつけ、1965年におよそ詩想とは不似合いなハンバーグ顔の菅原洋一が歌って発表したバージョンが徐々に人気が出てきて、発表から3年後の1967年になって漸くヒット曲となりました。
 このヒットにより、なかにし礼にとっては、この曲が作詞家としての出世作となりました。

 

 今回は、70年代のエルヴィス・プレスリー(Elvis Aron Presley)のカバー版と50年代のエディ・アーノルド(Eddy Arnold)の原唱版とを二つ纏めてご紹介します。

 

 プレスリーはワルツであるこの曲をロック調にアレンジしてドラマチックに歌い上げていますが、元々はアーノルドのようにカントリー調で淡々と歌われていた楽曲です。
 なお、プレスリーの場合には、その時の気分次第で感嘆詞や詞語の畳語を多用してソウルフルに歌いますので、原曲の歌詞どおりにはなっていません。

 

 

I Really Don’t Want to Know
本当に知りたくない
我真的不想知道的

 

How many arms have held you
And hated to let you go?
How many, how many, I wonder
But I really don’t want to know

いくつの腕が君を抱きよせ
君を引きとめようとしたことか?
いくつの、一体いくつの腕が、それが疑問だ...
けれど、本当にそんなことは知りたくない

有多少武器已舉行了你
和不喜歡讓您去 ?
我不知道有多少 , 有多少 ,
但是我真的不想知道的

 

How many lips have kissed you
And set your soul aglow?
How many, oh how many, I wonder
But I really don’t want to know

いくつの唇が君に口づけし
君の心を燃え上がらせたことだろうか?
いくつの、一体いくつの唇が、それが疑問だ...
けれど、本当にそんなことは知りたくない

有多少個嘴脣吻了你
使之燃起了你的心嗎?
但我不知道有多少多少 ,
噢 , 我真的不想知道的

 

Always make me wonder
Always make me guess
And even if I ask you
Darling don't confess

いつも、疑問に思っている
いつも、憶測をしている
けれど、たとえ僕が君に尋ねたとしても
愛する人よ、答えてはくれるな

總是讓我想
總是讓我猜猜
甚至如果我問你
情人別回答給

 

Just let it remain your secret
'Cause darling I love you so
No wonder, no no wonder, I wonder
But I really don’t want to know

ただ君だけの秘密にしておいてくれ
なぜなら愛する人よ、それほど君を愛しているのだから
それは不思議ではない、全然不思議ではないよ… 僕は疑問に思っているけれど…
けれど、本当にそんなことは知りたくない

只要讓它保持您的秘密
情人因為我愛你所以
難怪難怪 , 我不知道 , 沒有
但我真的不想知道

 

 

【エルヴィス・プレスリー版】

 

 

 【エディ・アーノルド版】