信頼性というと、会社の規模とか有名度合いとかを一般的にいいそうですが、
「統計的に信頼のおける」というのが偏差値では大事でしょう。
合格ボーダーを規定するためには、ボーダー以下ばかりの受験者がいくら多くても意味がないわけです。
ボーダー近くのボリュームゾーンに人数が多いところが細かな正確さを規定するわけですが、合格者数が多ければ、それだけボーダー近くも多いというのが普通でしょう。
(例外としては、合格しそうな人のみ抱えて、合格率を謳っているところですが、そういうところは人数規模が大きくないので、最初から除外できそうです。)
今回、この記事を書くにあたって少し情報収集しましたが、
結論から言えば、統計学的には駿台より河合塾の方がいいのではないですかね。
駿台のボーダーが1刻みで、河合塾が2.5刻みなので、駿台の方がいい(どちらの大学の方が上か下かという議論に持って行きやすい)という意見が受験生に多いようです。
しかし、少なくとも医学部の受験者数は、とても1刻みが統計学的に有意になるほどの人数ではないので、統計的に1刻みは有意な値になっているのか疑問です。外れ値の影響が大きいということです。
偏差値50あたりであればボリュームゾーンなので、駿台でもどこでも1番正確に出せているでしょう(統計的に有意の保証はしない)。
なので広く2.5で取れば間違ってはいないだろうとする河合塾も暴挙な気がしないでもないですが、現実的に統計的に有意なところで言えば、そのくらいしないと信頼性のおける数値(統計的に有意)ではないような気もします。偏差値50あたりならもっと細かく取れるのではないでしょうか。
個人的には鉄緑会に通っていましたし、メディカルラボというのは存じ上げないのですが、
まとめますと、今、河合塾グループが医学部合格者の合計人数としては多いようですし、全統模試の受験者数が多いようですので、統計学的に有意な偏差値を出している可能性が1番高いのではないかと考えます。
「優秀な層が駿台に行くから、駿台がいいのではないか」というなんの数学的根拠もない論者は、統計学的に合格率と合格者数のどちらが大事かわかっていないでしょう。
合格率が駿台の方が上かどうかもデータ的には知りません。医学部受験をする人の中でも優秀な層がというのは本当にそうなっているのか知りませんが、合格率は偏差値の算出の統計的にどうでもいい話です。入塾時の塾選びだけに、合格率は使えるものです。
