#最終回が印象に残ったアニメ
アニメの最終回印象に残ってるのは…『科学忍者隊ガッチャマン』かな。言わずと知れたタツノコプロの代表作。私、実のところ、『ガッチャマン』をリアルタイムで見てはいません。『ガッチャマンⅡ』『ガッチャマンF』を日曜日の夜に見てた世代。でもやっぱり一番は最初のガッチャマン。印象に残ってるというか沁み込んでる?3歳くらいの時。毎朝やってた再放送を見て気に入って。そして、生まれて初めておねだりして買ってもらったレコードが、ガッチャマン。拾い画だけど↓これこれ!大喜びしたわりに、買った日にレコード屋さんに忘れて帰ったんですが…。レコード擦り切れるほど聞きました。ジャケットもボロボロです。このレコード、OP主題歌とかだけじゃなくて、佐々木功の名曲が2曲と、さらに『セリフ』が収録されていたのです。時は昭和50年台前半。一般家庭にビデオデッキ•ビデオテープが普及していなかった時代のこと。レコード入れに付属の冊子をパラパラめくりながら、LPレコードに吹き込まれたセリフを聞く、そんな商品だったのです。いくつかのお話が収録されていて、その中に最終回も含まれていました。なお、幼児の私は、このレコードの語りで、「バンアレン帯」と「フェーン現象」という言葉を覚えました。とにかく、ガッチャマンには、人の世の色々、人生の全てが詰まっている!と言っても過言ではない、かもしれない…気がするのです。では、最終回の話。物語の終わりに向け、ギャラクターの総裁Xが企てたのは、「ブラックホール作戦」。巨大な分子爆弾を地球の中心部まで潜らせ、最後にミサイルを打ち込んで地球を消滅させるという計画。科学的にどうとかさっぱりわかりませんが、これにより、世界各国で地震、火山爆発、津波が発生し人びとは大混乱に陥ります。その頃、科学忍者隊のG-2号・コンドルのジョーは、以前の戦闘で受けた爆弾の破片の影響により、強烈なめまいや頭痛に苦しんでいました。そして、余命を知り覚悟したジョーは、ギャラクター本部へ1人で乗り込みます。正義感からの単独行動。あるあるです。で、捕らわれて、ギャラクターの首領ベルク・カッツェと格闘するもピンチになり、羽根手裏剣もかわされ、命からがら基地の外へ。からの、ジョーを探しに来た仲間が合流。草原に横たわるジョーが、4人それぞれに最期の言葉をかけ、全員ひとしきり涙……。「ジョーを連れて帰ろう」と皆が声を上げるなか、健が発した言葉は「科学忍者隊リーダーとしての命令だ。コンドルのジョーはここに残し、全員、ギャラクター本部に突入する」幼き日の私は、ここでかかる曲、ジョーの燃え尽きる命の火を歌った『さらば友よ』が大好きだったですよ。さて、本部に突入する4人。ギャラクターのザコ隊員との戦闘があったり、なんやかんやあって…総裁Xから科学忍者隊の皆さんに、作戦の進捗状況の説明。その中で「地球は消えるのだ!」って言葉にびっくりするのが、首領ベルク•カッツェ。カッツェ「そ、総裁!?それでは約束が違います。総裁はこの地球を、私にくださると……」総裁X「くれてやる。粉々になり、宇宙のチリとなった地球をなww」で、総裁Xは鉛筆型ロケットで自分だけ脱出。騙されたと知ったカッツェの最期が憐れです。そもそも、作戦の内容をきちんと聞いていれば、地球が破壊されるのわかると思うんですが…。カッツェ「無駄だ、科学忍者隊。その機械は止まらん。私は総裁の言葉を信じて、制御装置を付けなかったのだ!」「ワハハハハ、滅びろ!みんな、滅びろぉぉ!!」って、あのカエル潰したみたいな声で叫びながら大の字でマグマに飛び込むさま、忘れがたい。カッツェが自暴自棄になってこの世を去った後、あと30分で地球滅亡という時、健は自らが機械の中に入って止めようとします。(余談ですが、かつてガッチャマンのお話の中で、レッドインパルスの隊長も、一人有人ロケットに乗って飛び立ちギャラクターの作戦を阻止しました。レッドインパルスとは、敵か味方か分からない謎の組織で、その隊長が、実はテスト飛行中南の海で行方不明となって姿を消したという健の父親だった、それを飛び立つ前に知っちゃうっていうベタな展開。「ヒヨッコはすっこんでろ!」って息子をぶっ飛ばして乗り込むんですよ。)そして、自分を犠牲にしようとする健とそれを止めるジュンのやり取りが…ジ「やめて、健!」健「離せ!やるだけのことはやるんだ!俺たちは科学忍者隊だぞ」ジ「機械の中に入っても、歯車に潰されるだけよ。死ぬならここでみんなと一緒に死にましょう。私、もう嫌…あなたのお父さんのように、ジョーのように、離ればなれになって1人で死ぬなんて…」「ジュン」「健」「ジュン」メロドラマみたいにめっちゃ色っぽい声ですがってるけど、この時、健は18歳、ジュンは16歳です。出来上がり過ぎでしょ。ついでに言うと、竜は17歳、甚平は10歳。地球守ってるけど、労働基準法とか大丈夫?で、その後。なんでか知らんけど、機械止まるんです。竜「ふぅ…… 助かったんだ、オラたち……」甚平「カウンターゲージは『0002』。危機一髪だったんだなぁ」竜「0002、『2』か。ジョーの番号じゃのぉ」(シミジミ)ナレーション「健は知らない。ジョーが執念で投げた羽根手裏剣が、 地球の危機を救ったことを──」そう、止まったのはジョーのおかげ。カッツェとの格闘の伏線回収なんです。ジョーが投げた羽根手裏剣が機械に入り、歯車のかみ合わせを悪くして破損、そして爆発。核へ撃つはずのミサイルが暴発して地球は滅びずに済んだ、ということみたい。ラストは、南部博士(声はハクション大魔王)の記者会見シーンです。博士「ギャラクターは確かに自滅しました。しかしみなさん、考えてください。ギャラクターのように悪魔的な、破壊を好む心は、私たちの、あなたたちの心の片隅にも眠っているのではないでしょうか?」って、いきなり説教。最後、ゴッドフェニックスが飛ぶ様を見て「彼らは今日も飛んでいます。私たちの平和を守るために……」ちゃらちゃちゃらちゃちゃ♪×2シュバーシュバシュバシュバーうなるエンジン〜♪ね?色々つまってるでしょ?