沖津藻大橋。
名張市平尾にあり、名張川に架かっています
また名張には、
オキツモ株式会社というものもあり、セレモニーホールで「おきつも会館」なんてのもあります
という訳で、名張では「おきつも」と付く施設や団体の名前をよく見かけます
それでは、この「おきつも」とは一体何ぞや
これは、万葉集にある和歌に由来します
わが背子(せこ)は
何処(いづく)行くらむ
沖つもの
隠(なばり)の山を
今日か越ゆらむ
(わが夫はどの辺りを旅しているのだろうか?きっと遥か遠い隠(現在の名張)の山を今日は越えるのだろうか。)
この歌は、當麻真人麿(たぎまのまひとまろ)の妻が、夫が持統天皇の伊勢行幸の随従した際に夫を案じて詠んだものです
つまり、「おきつも」というのは「名張」に掛かる枕詞なのです
この和歌の歌碑は近鉄名張駅の西口広場にあります
ちなみに、この歌碑の建立は昭和32年、揮毫は鈴鹿市出身の国文学者で歌人の佐佐木信綱
まぁ、この「おきつも」の由来と歌碑の存在は、果たして名張市民の何割が知っているのかわたしの素朴な疑問です