大型犬の中では人気No.1と言われているゴールデンレトリバー。おおらかな性格で利口、しつけやすくワーキングドッグとしても活躍しています。表情豊かで友好的、人にも他の犬にも愛情深く接してくれるゴールデンレトリバー。飼う前に知っておきたい性格、オスとメスで異なるポイントなどを紹介します。

性格
おとなしくて利口、思慮深い性格。人の言葉をよく理解し、指示に対して忠実に行動してくれます。
見ず知らずの人に対しても友好的なので番犬にはなれませんが、どんな人にも愛情深く接するゴールデンレトリバーのゴールデンレトリバーの温厚な性格は、盲導犬や人命救助犬にも最適で、さまざまな分野で活躍しています。
人の社会に馴染みやすいだけでなく、人のために働くこと、人の要求に応えることに喜びを感じる犬なので、「仕事」の要素を持つ遊びや役割を持たせてあげるのがおすすめです。

オスorメス
ゴールデンレトリバーに限ったことではありませんが、どちらかといえばメスの方が飼いやすい傾向にあります。ゴールデンレトリバーは基本的に利口でしつけやすい犬種ですが、従順で愛情深い性格はメスの方が顕著。オスは強気な性格が強く表れることがあります。
オスは「強くありたい」「リーダーになりたい」「群を率いたい」という本能と、「家族を守る」という正義感を持っています。
家族が女性ばかりの家庭でオスを飼おうとした場合、本能や正義感が強く表れ、リーダーになろうとして女性の飼い主の指示を聞かないケースがあります。初めて飼うならメス、オスを飼いたい場合は家族に男性がいる方がしつけやすいといわれています。

散歩
毎日最低2時間の運動が必要です。運動不足になるとストレスから無駄吠えする、落ち着きがない、指示を聞かないなどの問題行動が表れるようになります。力が強く、体力があるので、飼うときは毎日一緒に外で運動できる大人が必要です。リードで繋いで歩くことはもちろん、自由に走り回ったり、他の犬達とじゃれて遊んだりする時間も欲しいですね。ゴールデンレトリバーは水が好きな犬種なので、泳ぐ機会があるのが理想です。
ゴールデンレトリバーはもともと鳥猟犬でした。飼い主の指示に従って獲物を回収してくる犬なので、指示されたものを取りに行き、回収してくるという遊びが大好きです。
ボールやフライングディスクなどを使うとゴールデンレトリバーが喜びますよ。

犬と一緒に運動を楽しむことができ、自由に動き回れる場所へ移動できる車などの手段を持っている人が飼い主に向いていると言われています。

ケア
垂れた耳と美しい毛並みのゴールデンレトリバーにはボディケアが欠かせません。ブラッシングと歯磨きは毎日必要で、耳掃除やシャンプー、爪切り、部分トリミングは定期的に行います。

ブラッシングは毛に付いた汚れや寄生虫を除去するだけでなく、皮膚を適度に刺激して血行をよくしてくれます。特に年2度の換毛期にはしっかり抜け毛を除去してあげてください。余計な毛が残ったままだと皮膚病や熱中症の原因になってしまいます。

自分の爪で肉球を傷付けてしまったりフローリングなどで滑らないように爪をカットし、指と指の間からはみ出した毛など、むだ毛もカットします。垂れた耳には湿気がこもりやすく、耳垢が溜まるので脱脂綿とイヤークリーナーを使って洗います。

シャンプーは月1~2回程度行いますが、体が大きいので洗うのも毛を乾かすのも苦労するでしょう。シャンプー前にブラッシングし、毛のもつれをほどいておくと楽ですよ。