25年前ぐらいに見かけた本で『ホット・ゾーン』がある。その昔、強迫性障害(疾病恐怖)のため、この本の紹介文を読んだだけでトラウマになった。

が、何となく読みたくなり電子書籍で買って、昨日読了した。臨場感あふれる文章(翻訳)で、ほぼ一気読みしてしまった。

とくに心に残ったのはこの部分


エイズ・ウイルスのことを考えるとき私がよく連想するのは、難破船からいち早く逃げだすというネズミである。

私には、エイズが<自然>による圧倒的な力の誇示だとは思えない。この先人類がホットなウイルスの犠牲にならずに五十億、ないしそれ以上の人口を維持していけるかどうかは、一つの未解決の疑問として残るだろう。その答はおそらく、熱帯の生態系の迷路の中に隠されてい々。エイズは熱帯雨林の復讐なのだ。


リチャード・プレストン 著高見浩 訳『ホット・ゾーン』


ウイルスのしたたかさには恐れ入る。