【一誠福祉会】

令和7年7月9日、卒業茶会を行いました。




一誠福祉会では研修として「茶道」を取り入れています。

『宗偏吉田流』の先生に毎月来て頂き茶道の基本を学びます。

さらに新入職員は先生から直接稽古を1年間受けに行きます(仕事として行きます)。










そこでは「薄茶を点てる」まで出来るようになります。

薄茶を点てる工程を覚えるのに必死なので「茶道→介護サービス」に転用できるようになるのは卒業してからでしょう。








2つの目線から考えてみます。
①亭主として
・相手のことを想って準備する→おもてなしの心が身につく。言葉遣いが丁寧になる。
・無駄な動作を極力減らし綺麗に見せる
→仕事で無駄な作業をしてないかの確認ができるようになる




②お客として
・亭主が準備してくれた道具をみて感動する
→他者目線が身につく
・お客同士でも「お菓子お先に頂きます」と相手のことを考えながら行動できるようになる
→自分だけ良ければいいのではなく、協力姿勢が備わる





コロナ以降中断していた「卒業茶会」
労働人口が減り、介護現場もその影響を受けています。




現場職員が減る→研修に行けなくなる→サービスの質が下がる→利用者が減る→給与が下がる→現場職員が減る

このループにならないように「ちょっと頑張って研修にいく」ことが大切になる。
研修の一つでもある卒業茶会。
“普通"に生活していては触れることは少ない茶道。
『茶道』は他にはない「一誠福祉会」の特徴である。




通常業務以外をさせることが難しくなってきている時代。
自分の好きなことだけやって生活したいのは誰もが同じ。
自分の好きなことだけ選択していてはコンフォートゾーンは広がらない。
良い意味で強制してもらいコンフォートゾーンを広げる。
そこからアイデアを発見できたり、新たな人間関係を築くことができる。人間関係は自分の財産となる。

色んな施設から一つの茶室に集まって稽古するので同期ができる。同じ悩みを持った同期は歳を重ねるに連れて貴重な存在になる。





三の丸会館様、千切庵という素敵な茶室を貸して頂きありがとうございました。

卒業茶会の間、介護現場でサービスを提供してくれていた職員の方々。卒業茶会に生徒(職員)を出席してさせてくれありがとうございました。

卒業茶会の準備や後片付けをしてくれた茶々委員会の方々、スムーズに茶会を進めてくれてありがとうございました。

1年間頑張って先生のお宅に通った生徒(職員)の方々、お疲れ様でした。

長年、一誠福祉会の茶々研修&稽古をつけて職員教育の一翼を担ってくれている先生方、本当にありがとうございます。




許状をもらい生徒が先生に御礼を伝えている光景はとても感動的でした。
涙が出るくらい良い関係性ができていたのだと羨ましく思いました。




もう次の世代の生徒(職員)が稽古を始めています。
「茶道をどう仕事に活かせるの?」と悩んでいるでしょう。

コツコツと努力してした先には明るい未来が待っていることを今回の卒業茶会で目の当たりにしました。

稽古頑張って!
応援しています。