前回に引き続き今回も耐震性についての事前説明を続けていくよ。
前回は木造と鉄骨の大きな違いについて説明し、今回はそれぞれさらに細分化していこう。
まずは木造住宅から
・在来工法
・2×4、2×6、パネル系構法
・木質ラーメン構造
住宅では大きく3つに分類できるよ。
ちなみに在来工法や2×4構法はピン接合と言って柱と梁、そして壁によって耐震性を確保
木質ラーメン構造は剛接合と言って柱と梁で建物の耐震性を確保するよ
まずは在来工法のメリット、デメリットから
メリット:間取りの自由度が高い
デザイン性が高い
デメリット:耐震性はそこまで高くない
品質に差が出やすい
次に2×4構法などのパネル工法
メリット:耐震性や断熱性能が木造在来構法に比べて高い
品質に差が出にくい
デメリット:開口部や大きな窓が取りにくい
最後に木質ラーメン構造
メリット:耐震性を確保しつつ間取りの自由度が高い
ラーメン構造でありながら建物の揺れが少ない
デメリット:価格が高い
耐震性という観点から比べると
木質ラーメン構造→2×4構造→在来工法
の順番が強い順である。
次に鉄骨は
軽量鉄骨と重量鉄骨に分けることができる
まずは軽量鉄骨
メリット:価格を抑えつつそれなりに大きな空間をとりながら耐震性を確保
デメリット:軽量鉄骨も壁によって耐震性を確保する必要性がある
鉄骨の為、建物が重く家を揺れすことで倒壊を抑える
次に重量鉄骨
メリット:大空間を取りつつ耐震性を確保
デメリット:倒壊の恐れは限りなく低いが地震の際かなり揺れる
鉄骨メーカーのパンフレットにも建物を揺れして損害を抑えるとの記載があり。
耐震実験の動画ではとてもではないが家の中には入れないような衝撃が。。。
上記を踏まえて大きく木造鉄骨の強さを構造別に並べると
木質ラーメン構造→重量鉄骨→軽量鉄骨→2×4、パネル系構法→在来工法
の順番になる。
重要なことは耐震性を重視するのであれば今は木造と鉄骨で区別するよりも
剛接合(木質ラーメン構造、重量鉄骨)かピン接合かが大事になる。
次回いよいよ上記の構造に各メーカーの特徴を加味して
それぞれの特徴とランキングを解説する!