前回までは受験対策についてお話しましたが、今回は入試概況を説明します。

首都圏で初めての公立中高一貫校として開校した埼玉の伊奈学園から2期生で東大現役合格者が初めて出るなど、進学校としての実績が出始めた年が2011年でした。

昨年は首都圏での新規開校が無かったために小学6年生が増加していたにも関わらず受験者数は減り、倍率も当然ながら下がりましたが、私立との併願が減ってお試し受験が減っただけで「入りやすくなった」という訳ではありません。

では、神奈川県ではどうだったかを見てみましょう。

神奈川は相模原中等と平塚中等の2校が開校3年目を迎えました。 一昨年は相模原中等が2,600名、平塚中等が1,000名を超える志願者数で、明らかなお試し受験が見られましたが、昨年は約3割減とかなり落ち着いてきました。

しかし、それでも倍率は男子8倍・女子10倍という高倍率であり厳しい状況であることは変わりありません。

特に平塚は私立受験が増えるなど、今までは関心が薄かった地域に中学受験率を押上げた効果が見られました。

来年以降もこの2校は安定した応募者を集めるだろうとみられています。

さて、注目は来年に開校する横浜初の一貫校である市立南ですが、準備期から評判が高かったこともあり、昨年の説明会では9,000名ほどの参加希望と異常(?)ともおもえる関心でした。

川崎でも2014年に開校を予定しており、私立も含めた中学受験に対して更に注目が集まっています。

先述しましたが、公立中高一貫校は入試(検査)が今までの私立中学とは違っています。

小学5年からは中受模試をする時期になるため、表現力を養う時間が思うように確保できず、勉強の仕方によっては私立も公立もダメになる可能性もあります。 そうならない為にも早めの対応が必要です。

先日ご相談に来た公立中高一貫校を検討している保護者の方で「5年生だから来年から塾でいいですよね」と言われた方がおられましたが、6年生からでは余程の「天性の表現力」の才能に恵まれない限り無理ですとお話ししました。(ノ_-。)

大手の集団塾では公立中高一貫校コースを設けて生徒が押し寄せていますが、前回に過去の出題例をお見せしました通り集団塾でフォローできるものではありません。 私立中学受験のような受験テクニックでどうにかできる代物ではありませんので、厳しい言い方になりますが文・理系の表現力を育むのはブロイラー教育では無理だと断言しておきます。

もう一度言いますが、偏差値30台が合格し60台の子供が落ちるのが公立中高一貫校だということを保護者の方はお考え頂きたいと思います。

次回は、小学校の教科書について書きたいとおもいます。
先述した公立中高一貫校の受験について続きのお話しをします。
公立の中高一貫校は、受験競争の低年齢化を招かないようにという文部科学省の通達によって、いわゆる「学力検査」は行わないとなっています。 これは、学校教育法施行規則でも定めてられていて、私立の中高一貫校が入試で出題するような小学校の学習指導要領を越えた内容は出題しないのが一応は建前となっています。
もちろん、だからといって入試がないわけではなく、学力検査の代わりに適性検査での試験が実施されているのが実情です。
しかし、この適性検査が曲者で下のような問題が過去出題されました。

「ゼリーの上に生のパイナップルを置くとゼラチンを分解し、ゼリーがとけてしまう。ゼリーが崩れたほかの説明を考え、その説明が正しくないことを確かめる実験とは?」

もう意味がわかりませんショック! 大人でも質問の意味を汲み取るのに時間が掛かります。

このように公立中高一貫校の適性検査は「思考力」「分析力」「表現力」が総合的に問われるので、いままでの国立・私立中学校の受験とは全く出題の質が違っています。
その適性検査で「正解」を導くために必要な視点やアプローチ、それを知るためには全国の公立中高一貫校で実際に出題された適性検査で問われる「作文力・読解力」「算数=数の性質・数的処理」「算数=規則性・論理力」「算数=図形感覚」「資料の読み取りと分析」「理科=実験・観察」などのテーマごとの勉強が必要になってきます。
つまり、四谷大塚や日能研などのいわゆる「お受験コース」では対策にならないのです。

四谷大塚のおもしろいデータがあります。
平成21年度ですが、東京都の公立中高一貫校に合格した生徒の偏差値をみると
偏差値30台で合格した生徒と60台で落ちた生徒がいました。 例えば慶應中等部に60台の生徒が落ちることはあっても、30台で合格することはまず有り得ません。

つまり、問われているのは「思考力」「分析力」「表現力」の総合的な力なのです。

総合力を養う・育んでいくにはどうすればいいのでしょうか?
まずは、上述したテーマごとの勉強と、過去の適正問題の過去問(問題集)をこなすこと、最後に一番重要なのはいままでの「国立・私立お受験」的な見方をしないことです。

次回は、神奈川県の公立中高一貫校の2011年度入試概況についてお話しをします。
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中高一貫校について我が戸塚校も4月で開校2ヶ月になりました。
あっという間の2ヶ月で、開校直後に震災があったりと色々ありましたが
生徒も少しづつ増えてきて格好がつく感じになりました。
これもお子さんの教育を真剣に考えている親御様が多いということでしょう。

...さて、タイトルにある中高一貫校が横浜に来年開校ということで話題になっています。
今まで相模原と平塚にはあったのですが、
今回が横浜で初の一貫校設立ということでかなり注目されています。
趣旨は市立南高校を中高一貫校にするという情報が早くから流れていたせいか、
6月の説明会に3000人の応募があったようで、その他の説明会も募集を締め切ってしまいました。

これだけ注目を集めているのは、
東京の中高一貫校が大学進学の実績が上がってるということもあり、
学費が安い・進学実績などを考慮すると人気になるのも頷けます。
そのため人気の私立校並に倍率が高く、20倍という学校も出てきました。

実際に当塾でも既に何件か問い合わせが入っており、
来年の受験を目指してという親御様の思いが伝わってきます。

そこで、次回は一貫校の受験対策について話をしたいと思います。続きを読む
$さだ義塾
我が戸塚校も4月で開校2ヶ月になりました。
あっという間の2ヶ月で、開校直後に震災があったりと色々ありましたが
生徒も少しづつ増えてきて格好がつく感じになりました。
これもお子さんの教育を真剣に考えている親御様が多いということでしょう。

さて、タイトルにある中高一貫校が横浜に来年開校ということで話題になっています。
今まで相模原と平塚にはあったのですが、
今回が横浜で初の一貫校設立ということでかなり注目されています。
趣旨は市立南高校を中高一貫校にするという情報が早くから流れていたせいか、
6月の説明会に3000人の応募があったようで、その他の説明会も募集を締め切ってしまいました。

これだけ注目を集めているのは、東京の中高一貫校が大学進学の実績が上がってるということもあり、
学費が安い・進学実績などを考慮すると人気になるのも頷けます。
そのため人気の私立校並に倍率が高く、20倍という学校も出てきました。

実際に当塾でも既に何件か問い合わせが入っており、
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そこで、次回は一貫校の受験対策について話をしたいと思います。