悪魔のささやき | 夏風の吹く広場〜JW.orgに載らないある暑苦しい男の思い〜

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本当は爽やかな春風になりたいけれどなれない、暑苦しい夏風のブログです。

久々に日々の聖句と注解の登場です。


3月29日の日々の聖句と注解です。


「「調17 26–36ページ - 聖書を調べる 2017」より

                3月29日,水曜日

人がそれと知らずに何か誤った歩みをする場合でも,霊的に資格のあるあなた方は,温和な霊をもってそのような人に再調整を施すことに努め……なさい。―ガラ 6:1。

親切であることは,忠節に関する難しい状況に対処する助けになります。例えば,仲間の兄弟姉妹の重大な悪行について知ったとします。親しい友人や身近な親族の悪行の場合は特に,その人をかばいたいと思うかもしれません。しかし,その人の悪行を隠すとしたら,神に不忠節になってしまいます。エホバへの忠節を第一にすべきなのは明らかです。親切で毅然とした態度を取りましょう。長老たちの援助を求めるよう強く勧めてください。当人が道理にかなった期間内にそうしない場合,どうすべきですか。神に忠節でありたいなら,その問題について長老たちに密告報告するはずです。そうすれば,神に忠節を示すと共に,当人に親切を示すことになります。長老たちはその人を温和に再調整するよう努めるからです。―レビ 5:1。塔16.02 4:14(太字及び取り消し線は私が示しました)」


さて、この元記事を開いてみました。


すると、「重大な悪行」と例示されている写真が載っていました。


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この一連の写真の中の、一番上の写真です。これは、「世の仲間」と思しき人と飲んでいる場面がSNSにアップされているものです。多少我を忘れるぐらい飲んでいる感じもします(ちょっと酩酊気味かな?)が、まあ、楽しそうに過ごしている感じに私には見えます。こういう行為は、私には「重大な悪行」とは到底思えません。


ところが、これはWT組織としては「重大な悪行」なんだそうです。マジかよ!って思います。こんなことが重大な悪行になるのなら、職場や仲間うちの飲み会で羽目をはずすことも、おいそれとできなくなりますよね。


そして、恐怖の「密告のススメ」ですね。「密告が神への忠誠」って、何という宗教なんでしょうね。


しかも、「当人に親切」だと抜かしてますが、たいていの場合は最後の写真のようにハッピーエンドにはなりません。排斥になって家族とも断絶させられて家族がメチャクチャになる事例の方が圧倒的に多いのです。


さらに、この日の聖句は「人がそれと知らずに何か誤った歩みをする場合でも,霊的に資格のあるあなた方は,温和な霊をもってそのような人に再調整を施すことに努め……なさい。」とありますが、この聖句の全文を見ると、このようになっています。


ガラテア6章1節  
「6 兄弟たち,たとえ人がそれと知らずに何か誤った歩み+をする*場合でも,霊的に+資格のあるあなた方は,温和な霊をもって+そのような人に再調整を施す*ことに努め,それと共に,自分も誘惑されることがないよう,おのおの自分を見守りなさい。」


これ、本当は成員ひとりひとりに書かれたもの、というよりも、兄弟(つまり、ここでは指導的立場にある人たち)に書かれたものなんですよね。だから、この日の注解と、特に元記事の写真は全くトンチンカンなことを示していることになります。写真を載せるならば、長老が他の人をアドバイスして、自分が女性から色目使いで誘われた時に、断るような写真がまだマシでしょうね。


あの組織は、児童性的虐待も警察に通報せず、「二人の証人」にこだわって取り上げず、被害者に「警察にチクったら排斥になる」と脅迫してきました。こんな組織の「密告のススメ」という悪魔のささやきに心をなびかせないように、私たちも心を守る必要がありますね。


組織がこんなことをいけしゃあしゃあと言っているから、「家族崩壊を招き社会を混乱させる危険な宗教」とみなされて、国によっては活動禁止になったりするんですよね。