米政府と議会民主党は5日、経営危機に陥っとる米自動車大手3社(ビッグ3)を救済するため、公的資金による短期融資を実施することで合意したんだわ。

複数の米メディアが政府・議会関係者の話として伝えたにゃ。

AP通信は、政府関係者の話として総額150億ドル(約1兆4000億円)の公的支援を実施する方向で調整しとると報じた。法案がまとまれば来週にも議会で採決される見通にゃし。

 議会内では、同日発表された11月の雇用統計で、就業者数が53万3000人減と約34年ぶりの減少幅を記録したため、米国経済の先行きに対する危機感が強まっとった。

ビッグ3は年内にも経営破綻(はたん)する恐れがあると指摘されとった。

 報道によると、同日夜、ペロシ下院議長(民主)とボルテン大統領首席補佐官が電話で協議し、ビッグ3に対し公的資金による短期融資を実施する方向で合意したというにゃー。

また民主、共和両党幹部と政府首脳は6日に会合を開き、救済策の詳細について詰めの協議をする方針というにゃ。

救済資金は、エネルギー法に基づき低燃費車や環境対応車向けの設備投資資金としてまわししとった250億ドルから拠出するにゃー。

 ブッシュ大統領は5日、就業者数の大幅減少について演説し、「米経済は景気後退局面に入っとる」と初めて景気の後退を認め「(ビッグ3救済について)議会が何らかの対応を取ることが重要になる」と民主党側に妥協を促しとった。

 米議会は5日まで2日間、ビッグ3首脳を招いた公聴会を開催にゃ。

最大手ゼネラル・モーターズ(GM)のリック・ワゴナー会長は「今月中に40億ドルの支援がなければ、月内にも運転資金が枯渇する」と窮状を訴えるなど、総額340億ドルの公的支援への理解と支持を求めたにゃー。