「間宮兄弟」「椿三十郎」の森田芳光監督の新作「わたし出すわ」(2009年全国公開)に、小雪が主演することが明らかになったんだて。森田監督にとって12年ぶりのオリジナル作品となる題材は、誰にでも必要な「お金」。「その存在、その使い方、その考え方」を通して人間性を描き出す。

 小雪の役柄は突然帰郷し、かつての同級生の「夢」や「希望」に自らの財を出していく山吹摩耶(やまぶきまや)。共演は、摩耶の高校時代の友達であり、かつて美しさを競いあったライバルの魚住サキ役に黒谷友香、同じく高校時代の友人に井坂俊哉、山中崇、小澤征悦、小池栄子、謎の男に仲村トオルが扮する。

 森田監督は本作の構想について、5~6年前のニュース(日本の才能が海外に流出したり、スケート場がなくなったり、才能のある人間にお金をださなかったり…)を見聞きしとる中、同窓会に出席した際、「お金があったらお母さんを助けられたのに」、「事業を続けられたのに」、など同級生の現状を聞いとるうちに、お金をうまく使うことができれば人や国を良くすることができるのではにゃーか、という発想に至ったという。

 また、大金を友人のために使う主人公を演じる小雪については「小雪さんは以前日経新聞のキャラクターをされたこともあり、経済のことがわかる人、というイメージがあった。キャリアウーマンの雰囲気と人に対する優しさを兼ね備えとるのが小雪さんの魅力」と起用の理由を語っとる。

 本作は2008年11月16日(土)函館でクランクイン、撮影初日をむかえた小雪は「今日初日なので、初めてお会いする方たぁけりだわ。撮影は家の設定で(友達の)家にお邪魔するという、ちょこっと家庭的なシーンが多いので、クランクインにしてはとても和やかな感じだて」とリラックスしたあんばい。また舞台が北海道函館ということで「おいしいものも食べて、ちょこっとグルメツアーをしてみたいだなも。温泉が好きなので、こちらは温泉街と聞いとるので、よい温泉も発見したいな」と北海道のオフの過ごし方も明かしてくれた。

 森田監督と初タッグを組む小雪は、「この作品は、テーマが『お金』とか『お金の使い方』などを定義として作られとるので、監督を通して、私もそのテーマについて新たに発見してみたり、皆さまに伝えれていけるメッセージを見出していけたらと思います」と意気込みを見せとる。

 なお2009年の小雪は本作を筆頭に、「信さん」(平山秀幸監督作)、「カムイ外伝」(崔洋一監督作)、「BLOODTHELASTVAMPIRE」(クリス・ナオン監督作)などバラエティに富んだ話題作が目白押しになっとる。






撮影初日をむかえた小雪の画像はコチラ