一転…ガソリンスタンド閑散 大阪・150円台表示で

5月1日12時39分配信 産経新聞


一転…ガソリンスタンド閑散 大阪・150円台表示で

値上げ前には給油を求める車列ができたガソリンスタンドも今日はガラガラ=1日午前11時16分、大阪府茨木市豊原町(撮影・頼光和弘) 

 揮発油(ガソリン)税などの暫定税率の復活を受け、各地で1日からガソリンの価格が大幅に値上げされた。1リットル当たりの暫定税率は約25円。石油元 売り大手は、この日の出荷分から税率分を上乗せしたほか、原油価格の高騰を反映して卸価格を1リットル30円前後引き上げた。大阪府内でもほぼ一斉に値上 げされ、幹線道路沿いのガソリンスタンド(GS)は、駆け込みで給油に訪れた客で混雑した前日とは打って変わって、閑散としていた。

【写真で見る】ああ、価格表示が変わる…混乱のスタンド

 レギュラーの全国平均店頭価格は4月28日時点で1リットル約131円。東京・銀座のGSは130円から160円に値上げ。新潟県佐渡市のスタンドは143円から171円に。大阪府内のGSでは140円台後半から150円台の値段を表示した店が多かった。
 大阪市浪速区のセルフ式GSは1日午前0時、レギュラー1リットルの価格を32円値上げし、156円にした。
 給油に訪れた同市中央区の男性会社員(38)は、前日も午後11時ごろ給油しようとしたが、長い列であきらめたといい、「一気に30円の値上がりは厳しい。価格が安くなるかもしれないし、今日は少なめに入れておきます」と話した。
 男性店員(20)は「昨夜は日付が変わるごろまで混雑していたが、今日はぐっと減った。この状態はしばらく続くのでは」と、困惑の表情だった。
 また、大阪府泉佐野市鶴原の「丸新石油」ではこの日、近隣のGSの価格動向を見極めるため、あえて店頭表示は避けた。同店は「価格を知らせた途端にガソリンを入れずに帰ってしまった人もいる。今日はガランとした状態。なんだか寂しいですね」と話していた。

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最終更新:5月1日12時39分