チャートの基本として多くの市場参加者が常に見ている移動平均線(ムービングアベレージ略してMAともいいます)についてお話をさせていただきます。

アメリカのチャーチスト、グランビル氏が開発した罫線で、株式市場で最も多く使われているのが25日移動平均線です。これは25日間の株価の終値の平均値 を意味します。移動平均線の種類は、5日線・25日線・75日線・13週線・26週線などいくつもあるのですが、目先の過熱感を計るのには25日線が最も 適しているといわれています。(外国為替の市場では21日移動平均線が重視されています)
ただし、一定期間を平均しているため、トレンドの進展を追うものであり先導するものではありません。現実の株価よりも遅れているということを頭に入れておいてください。

基本的な見方として、これが上を向いていると株価が上昇中であることを意味して、下向きなら下降トレンドと判断されます。また、実際の株価(ローソク足)が25日移動平均線の上にあれば株価の強さを意味し、25日移動平均線の下にあれば弱いと解釈できます。

ただ、どんなに強いからといっても、移動平均線を離れた株価は、いずれ移動平均線まで戻ってきます。つまり、25日移動平均線から大きくプラス乖離している銘柄は買ってはいけないと判断できます。
また、お手持ちの銘柄が該当するようであれば売却を考えることも大切です。逆に25日移動平均線を大きく下回っている銘柄は買い場を探すチャンスだといえます。

銘柄によっても違いがあります。たとえば、新興市場を始めとした小型株ほど乖離が大きくなる傾向があり、人気化した場合など50%以上乖離するときもあります。
一方、主力大型株は25日線から10%乖離するだけでも十分過熱感があると解釈できます。その時の市場環境や、企業業績によっても大きく変わってきます が、目安として小型株で20%~30%、大型株で10%くらいの乖離で目先、反転相場に入る確立は高くなるといえるでしょう。

移動平均線を離れた株価は必ず移動平均線まで戻ってくることを意識してチャートを見てください。

計算式
移動平均乖離率=(終値-25日移動平均)÷25日移動平均×100%
株価と移動平均線が同じ位置にいる場合、乖離率はちょうど0%になります。株価が移動平均線の上にあればプラス、下にあればマイナスになります。

マイナス乖離のときは、なんらかの悪材料があって売られている場合がありますので、その会社の中身をよく吟味することが大切だと思います。


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