第1回「オール電化で茶芸を楽しむ」

仕事の疲れを癒すティータイムのお気に入りは、台湾土産の高級烏龍茶。オール電化のキッチンが茶葉の魅力を教えてくれた。
オール電化

オール電化のキッチンは、火力やコストでガスと比べられることが多い。同じ条件での比較はたしかに重要だが、一歩踏み込んで、使い勝手がどう違うのか、何ができるのかの検討も必要だ。高層マンションでは、全戸オール電化の場合も少なくない。標準となりつつあるオール電化は、「比べる」から「楽しむ」ことへ、住む側の意識も変わりつつある。



選んだわけではない標準仕様のオール電化。
特別感はなく生活は始まった


これぞ天職。仕事がそう思えるようになってきた。勤め先の自社ビル移転が決まったのを機会に、都心の高層マンションを購入したのも、仕事と生活それぞれの充実のため。場所と価格が選ぶ規準。陽当たりよりも夜間の静けさを重視。住まいの細かな点までは、条件ではなかったから、オール電化と聞いてもとくに感想はなかった。

光熱費の請求・支払いが一本化したのはちょっと便利。でも、そもそも自炊をあまりしないので、同僚に使い心地を聞かれても、利用者ならではのコメントもできない。

「フラットだから、レンジまわりのそうじもカンタンなんでしょ?」

だから、自炊をしないんだって……
火を使うと言えば、毎朝、毎晩、お茶を煎れるときぐらい。これはもう何年も欠かさない、私の大切な生活の一部。



お湯がすぐに沸く。
これって意外に重要だった


数年前、友人に誘われて行った台湾で知った茶芸にずっとはまっている。小さな茶器で烏龍茶を煎れる。熱湯をおしげもなく使い、まるでままごとのように煎れること自体を楽しむ。ただそれをくり返している無心の時間がとても心地よい。現地で買った茶器を使って自己流でお茶をいただくひとときが、私のリフレッシュタイムになっていた。

けれど、このお湯がくせものだ。沸騰したものが最適だからだ。いつしか私は、ホーローのティーポットを火にかけながら、キッチンに椅子を持ち込み、そこで雑誌を見ながらお茶を煎れるようになっていた。

IHはお湯が沸くのがはやい! これは比較できる実感。しかも沸騰後は、そのまま熱加減をキープしてくれる。こまめにガスの調節をしていた頃に比べると、気ぜわしさがなくていっそう落ち着けるみたい。

湯水のごとく、熱の消費も気にはなっていたので。

「これってエコ? ちょっとロハスじゃない?」

となんだか暮らしの質が向上した気分が楽しめる。お湯を沸かしているだけなんだけどね。



茶器

換気をしないと香りが積み重なっていく。
茶葉の魅力が格段にアップしてお得な気分


実はIHのキッチンで茶芸をはじめてから変わったことがあった。同じ烏龍茶でも、前より高級な感じがする。味が、というより、お茶のひとときそのものが前よりもいい。

そう、実は香りを前より強く感じるみたい。考えたら、以前は、沸騰したお湯の火加減を気にし、もちろん換気にも十分な配慮が必要だった。気持ちがそれでそれるだけじゃなく、室内の空気も換気で乱される。せっかくの烏龍茶の香りも逃げていた。

それが顔の周り、茶器の周辺、キッチン全体をお茶の香りが満たしている。まるで台湾の茶芸館にいるみたいだ。

「やっぱりロハス? しかもおトクじゃない?」

お湯が沸くのがはやくて保温も適切、換気も不要。その省エネ分がすべてお茶を引き立てて、私のひとときをよりステキなものにしてくれている。

これで同僚に「オール電化自慢」を話せると思うと、一層気分が楽になった。明日の出勤が待ち遠しいな。



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