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第3回 「間取りは高さも要チェック」
リビング

住まい探しは数多くの間取り図を見比べること。慣れてくれば、生活動線や収納能力など、実際の生活をイメージした判断も可能になってくるだろう。し かし平面図と向きあって見落としがちなのが「高さ」だ。しかも実際に確認しても見えない「高さ」が隠れているという。見落とし要注意の高さのチェックポイ ントとは。



“高さ”は見ないと分からない


マンション購入をアレコレ検討していると、とつぜん妻が決断した。
「リビングのカーテンは絶対にコレ!」
見れば通販カタログの「限定品」の紹介ページだった。なるほど確かに予定しているソファの質感に合いそうな柄だ。常に衝動的だが、妻のセンスは間違いない。私が賛同すると、さっそく注文票を取りだしたのであわてて止めた。まだマンションは決まっていないのだから。

カーテンは限定品でオーダーメイドはできない。最悪、長い丈を短くつめることはできても、その逆は不可能だ。今の賃貸に越した時にもそれが理由で、カーテン総入れ替えが大きな出費になっていた。

しかしパンフレットの間取り図からは、窓枠のサイズが分かったとしてもカーテン丈までは見当がつかない。カーテンレールの幅と取り付け位置が分からなけれ ばいけないからだ。となると、新築であれば購入時の内覧会まで待つことにしないと。衝動買いしたカーテンに合わせて、ついの住みかを選ぶことになりかねな い。

そう考えると室内の「高さ」が不明だと、いろいろなインテリアを事前に揃えることが不安になってきた。たとえば、天井が高くなると照明の明るさも低下するので、照明器具の選定には広さだけでなく高さも関係してくるようなのだ。



リビング

天井の高さは見ただけでは分からない


室内の「高さ」にこだわり、物件やモデルルームを見学していると、だんだん天井の違いにも目が行くようになってきた。妻の住まい選びの条件にも、天井の高さは重要ポイントとなっていた。
「やっぱり、天井の高い方が開放感があるわね」
たしかに。ところが天井の高さは、数値や見た目だけで判断できないようだ。たとえば天井高が「最大○mから」と記されていても、いちばん高い天井のさらに照明取り付け用のくぼみの部分であるかもしれないからだ。

さらにマンションの居室の高さは「天井高」だけでなく「階高」で考える必要があるというのだ。

天井高:床面から天井面までの高さ
階高:ある階のスラブ上面から、その上階のスラブ上面までの高さ
※スラブ:床板となる板状のコンクリート

遮音性を高めるために二重床、二重天井を施した場合、階高と天井高の差が生じる。配管や配線をコンクリートに埋め込まずにこの差の部分を利用したマンショ ンでないと、将来、間取りを変えるときなどに必要な配管の移動や老朽化に伴うメンテナンスに対応するためには、その分だけ天井を下げたり、床を上げたりす る必要が出てくる。天井の見た目、天井高だけでなく、階高が2900mm以上確保された設計が好ましいようだ。

【図】階高の違いで天井裏の構造が違ってくる
「高さ制限のある敷地であったり、階数を上げて販売住戸を増やしたい売主の思惑などで、階高が圧縮される傾向も見られます。結果的に天井や床が直張り工法 になって、将来的な可変性が劣ってしまう懸念もあるので注意しましょう。」(講談社「知識ゼロから始める究極のマンション選び」より)。
【図】階高の違いで天井裏の構造が違ってくる
「天井高」と「階高」。この2つの単語は、私たちの住まい探しにとても役に立った。というのは、その数値を担当者に聞くことで、その担当者の物件への理解度、説明能力の違いが分かるからだ。

住まいを知る“ものさし”はさまざまだ。多くが知っていることで、住まい探しはより充実したものになる。それはかならず納得の住まい選びにつながるにちがいない。住まいに衝動買いは、あり得ないのだ。