補聴器を通じより良い聞こえのお手伝いを目的に、今日も営業を続けるリオネットセンター南房総店です。

11月から何度もご自宅に通った、先生からご紹介をいただいたお客様。
両耳手術耳でしたが、明瞭度も95%出ていた為、難しくない方だと当初は思っておりました。

しかし実際対応していくと、と~っても難しい方でした
そして、本人のご希望だった目立ち難いオーダー補聴器は、本日、返却となったのです

手術耳という事もあり(奥はガッチリ広いのです・・)、ハウリングを止める事に非常に苦戦・・・。
残った外耳道部分も、口を動かすと大きく変形します。
最初に作ったCICタイプでは対応しきれず、カナールタイプへの変更を行い、ようやく・・・

更に、当初から少し使う時間が長くなると、頭が重くなり、目もしょぼしょぼするとか・・・。
最大出力や圧縮比の問題と思い、あれこれと対応してみました。
域値変化の少ない低音域の入れすぎかと思い、これも試みましたが変わらず・・・。
最終的には、それほど音量が入っていない状態でも、長時間使用すると同症状が・・・。

ご本人も使用する度に起きる体調の不具合に、少しずつ不安になり装用意志が・・・

補聴器を装用する事で、ここまで体調に変化があった方は、私は初でした
もちろん、きちんと域値を確認し、不快域値等も考慮した、全ての対応を行ったにも拘らず・・・です。

聞こえのお役に立てずに終わった事・・・、残念で仕方がないです。
最初に形状で、度々ご迷惑をお掛けした“心労的”なものもあったのかもしれません。

どちらにしても、私の対応力不足と反省しております
私にとって苦い経験となりましたが、非常に貴重な経験ともなりました。
度々お付き合いいただいたお客様に、心から感謝です