「ねぇ・・・・・そんなに早くアタシを染めないで」
と彼女は言いながら僕に抱きつく。
夜景が見える丘の上の事だった。
辺りはもう秋から冬に変ろうとしている時期。
風もあり寒いのに何故か体は温かい。ナゼだろうか。
本当は一緒に食事をして会話を楽しみドライブして帰らせるつもりだった。
店を出た後、彼女は僕に
「ねえ・・今度一緒に○○に行かない?」
といいながら僕の腕にしがみついた。
やっぱり・・僕が考えている事と同じかも。
と一瞬近くにLHがあることを知ってたけども、 「一般人」 という事を忘れてはいけない。
だからそのまま何食わぬ顔をして通りすぎた。
ずっと前本当にずっと前に夜ドライブしてた道を通る。
普段なら飛ばす僕だがその日は50キロの速度でゆっくり走った。
遠回りしながら彼女の住んでる街の方へ進む。
とある交差点で彼女が指差したのは、家とは違う方向だった。
本当はずうっと前本当にずうっと前。
僕がネットナンパを止めるきっかけになった女性と二人で星空と夜景を見に行った思い出の場所に行こうと思ってた。
想い出は消すつもりも無いけど、心の中で停滞してたかすかな気持ちを何処かで塗り変えをしたかったかも知れない。
車は平地を淡々と走る。
このまま行くと本当に時間が経ってしまうので僕は途中で「上り坂」に入っていった。
帰りの車の中で外ではしなかった 「kiss」
「一般人」が「オンナ」に変る寸前だった。
彼女には僕の誰にも言わなかった思い出をチョット教えてあげた。
僕が妙に何かが違うって事彼女は感じてたから、教えた。
「○○さんはそう言っていつも落としてたの・・?」と甘い言葉で僕の首筋に「kiss」
をする。
彼女も僕も下半身が熱くなっていくのが良くわかる。
「オンナになっちゃう・・。」
帰りの運転で居眠りをしそうになった僕だが朝日を見ずに寝床についた。
僕の唇には彼女の余韻が残っている。
一体、今度逢う時はどうなってしまうのだろうか・・。
僕はIDNNP・・・。
次週は「面接」。
今のままならイケルのだろうけど・・。
はぁ・・・・。