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北海道の旅は自動車がベスト3
JR北海道の特急はすべてが札幌を起点に運行されているんだね。「すべての道は札幌に通じる」ってところかな。函館には北斗、室蘭にはすずらん、帯広にはスーパーとかちなんて具合で各都市を結んでいる。
ところで北海道が鉄道旅行にそぐわない原因のひとつが、この点と点の移動にあると思うんだ。もちろんJRもビジネスだから不採算なダイヤ編成をすることは出来ないと思うけど、まず特急のダイヤを決めてからその隙間に各駅停車を組んでいくから、点と点の間のことなんかほとんど考えていないんだね。
だから点と点の移動から少しでも逸脱しようものなら、天涯孤独の空間の放り込まれてしまうんだね。根室本線のある駅で1時間待ちになった時には近くのコンビニにある長期保存できる堅いパンがあったおかげで空腹を凌ぐことができたんだ。もう旨いもまずいもないよね。このコンビニが砂漠のオアシスに見えてきた。
そもそも北海道にはたくさんの鉄道路線が国策としてあったんだ。でも石炭というエネルギー産業が斜陽になり、国鉄の民営化に伴い赤字路線が淘汰されると札幌の一極集中がはじまったんだね。今や北海道に住む三人に一人は「札幌市民」という嘘みたいな現実もあるんだ。
鉄道が好きだし、JR北海道応援のためにも鉄道旅行をお勧めしたいけれど、鉄道は札幌近郊だけにしておいたほうが良いかもね。もちろん時間もお金の余裕もたっぷりある方はぜひ鉄道旅行を堪能してね。稚内や根室なんてほんとはるばる来たなと実感できる駅もあるからね。
今後、北海道新幹線が開業するとこの点と点の移動ももっと顕著になるね。在来線が第三セクターとして残ればラッキーな方で、そのほとんどが廃止になるだろうね。鉄道本来の意義は失われていると思うのは自分だけかな?
ここまでお読みいただきまして
ありがとうございました。
小林治巳