元大学生後歯科衛生士専門学校生現在歯科衛生士のブログ

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大学を卒業し、医療系の専門学校の歯科衛生学科を経て歯科衛生士になりました。
4大出の歯科衛生士というだけで好奇の目でみられることにうんざりしつつ、現在DH3年目です。
気まぐれなので、途中で放置するかもしれませんが、よかったらお立ち寄りください。

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大学時代、仕事だけが生き甲斐で、サビ残とか無報酬の休日出勤とか、同考えても会社にいいように使われてるとしか思えないシステムを喜んで受け入れちゃうような社会人にはなりたくない、と思っていました。
まあいわゆる社畜です。
私は資格をとって、自分で働く場所や働き方を選択して、社畜にはならないぞ、と思っていました。
しかし、1年前までの私は、見事に社畜になっていました

今春まで総合病院の口腔外科に勤務していたのですが、歯学部系の病院以外の口腔外科って、すごーく立場が低いのです。
なぜなら他の科と比べて売り上げが低いから。
研究が目的の大学病院等はそうではないかもしれませんが、基本的に総合病院の中の権力=売り上げなんです。
なので、利益の多い診療科、例えば循環器内科とか外科とかは、人員も多く、器材の購入等も予算を割いてもらえます。
しかし、口腔外科は赤字になっている病院も多いくらい、人件費や経費を差し引くとかなり売り上げが少ないのです。
これは、歯科の診療報酬が医科より低いものが多いことと、処置が多いので患者数をあまり多くさばけないことなどが原因かと思われます。
なので、総合病院の口腔外科は人件費をあまり割いてもらえないので、歯科衛生士の人数も少なく、看護師と比べてパートや非常勤の割合が多いのです。
私は病院勤務時代、できるだけ残業を減らせ、と言われ続けてきました。
残業代を出したくないからです。
口腔外科であまり人件費がかさむと、利益が少ないのにこんなに人件費をかける必要ないだろ!と病院のなかでますます立場が悪くなってしまうのです。
残業をするなと言われたのに、途中でもう一人の衛生士が産休・育休をとって、衛生士の補充がなかったため、本来は2人分の仕事を一人でやらなくてはなりませんでした。
まず、2人しかいない歯科衛生士のうちの一人が休職したのに、人員の補充も歯科医師のフォローもない時点で、職場環境に問題があるのです。
しかし、社畜脳と化していた当時の私はそのことにすら気がつきませんでした。
2人分の仕事を一人で行うことになり、定時で帰れるわけがありません。
でも残業は極力しないでと言われる、でどうしたか。
サビ残です。
学生時代、日本の悪しき制度だと思っていたサービス残業を、毎日するようになったのです。
毎日、歯科医師も看護師も帰ったあとの静まりかえった口腔外科で、一人で患者さんの口腔ケアをやり続けました。
ちなみに、歯科医師が直接指示できず、間接的にもすぐに指示を仰げない環境で歯科衛生士が働くのは、本来やってはいけないことです。
しかし、うちの口腔外科の歯科医師達は、卒後間もない新米歯科衛生士の私が毎日一人で患者を診ていることを知りながら、自分たちは定時又は定時前に帰っていたのです。
ちなみに、ここの口腔外科の部長はほぼ毎日定時前に帰っていました。
勤務時間内の外出もしょちゅうしていました。
はい、また前職場のブラック企業(病院だけど)ポイントが上がりましたね。
しかし、とにかく毎日仕事を終わらせることに必死だった私は、違法と思われることをやらされてもなお、この職場に問題があることに気づかなかったのです。
ちなみに、私より基本給10倍くらい貰っていた歯科医師達は、自分のオペが長引いた時にバンバン残業代つけてましたけどね。
これだけでももう、私、完全にいいように利用されてますよね。
でも社畜脳の当時はそんなことにも気がつかなかったのです。
他にも色々問題があったんです。長くなり過ぎるのでまたの機会に書きますが。

そろそろまとめに入ります。
社畜になっているときは、あまりに日々の生活に必死過ぎるのと、周りではなくて自分が悪いんだ、もっと自分が仕事ができれば、というような思考に陥りがちなので、職場にある問題に気がつきにくいのです。
本人の能力や人間性に問題があることもありますが、サビ残や無報酬の早朝出勤が当たり前になっていたり、職場いじめがあったり、過去に結婚出産以外で辞めている人が複数人いるような職場は、職場にもかなり問題があることが多いです。
自分が辞めたら職場に迷惑がかかってしまう、と思って辞めるのをためらう人もいるかもしれませんが、
残念ながら職場の中で代わりがきかないような人間はほとんどいないです。
あのスティーブ・ジョブズですら、亡くなった後も会社は存続できているのです。
職場の中で貴方の代わりは他にいるかもしれませんが、貴方の人生は貴方だけのものです。
ブラックな職場とはおさらばしましょう。
私は辞めてほんとーにすっきりしました