いま思えば、20歳前後で既に睡眠障害は発症はしていたものの、東北地方での勤務中に強い眠気症状は確立したんじゃないだろうか

幸いにも無事故で過ごした数年後、僕は杜の都を離れて

東京でのオフィスワークに戻った

東京都内に住みたかったが、条件の良い物件がみつからず、とりあえず横浜市に拠点を構えることにした
通勤時間は、市営地下鉄

から桜木町でJR京浜東北線

に乗り換えて1時間程
市営地下鉄を横浜駅で乗り換えず、1駅前の桜木町でJRに乗り換えたのには訳があった

実は、朝に職場で仕事用の車に乗り換えて移動を始めたときの強い眠気と、通勤電車に乗ったとたんに襲われる眠気は全く同程度になっていたんだ
このJRの路線は、横浜駅ホームの階段に近いドア付近に乗ると、横浜下車の勤務者が降り、東京へ向かう大勢の勤務者の乗車と入れ替わる
座っていた人の約2割程度は横浜駅で下車する
で、横浜で下車すると思われる人の前に立っておけば、
東京まで座って「寝て通勤」
できることを早々に発見

しばらくすると、いつも同じ時間帯で同じ車両に乗っおけば、横浜駅で誰が降りるかが分かってくるようになる

そこで「その人達」の顔を覚えてその前に1駅だけ立っておけば、良いという知恵もついた

横浜で座れるか座れないかは、オフィスに着いてからの眠気に大きく影響した
座って速攻で寝ながら東京まで通勤することで、オフィスでの強い眠気は多少緩和される

でも、以前に東京で勤務していたときには、通勤電車でここまでの強い眠気は無かったように思われる
なので、後から考えると、東北地方での運転業務を経て強い眠気症状は確立したような気がしてならない
しかし、こんなに強い眠気を催しているのに、自分が何らかの病気であるなんて思ってもいなかったんだ

このころはまだ「睡眠障害」という病の認知は一般的ではなかったからね
