【小泉市長(左)と竹田長野主管支店長】

 

 

【こもテラスに設置されている

オープン型宅配便ロッカー「PUDO」】

 

【「あぐりの湯こもろ」からの発送に使われる

オリジナル段ボール】

 

 小諸市と「ヤマト運輸㈱長野主管支店」は、このほど「地域活性化包括連携協定」を締結した。
 

 地域活性化に向け、幅広い分野で協働の取り組みを実施するための協定。

目的は、協働によりさらなる市民サービス向上を図ること。

 

 連携事項は、地域活性化と市民サービス向上、市政情報の発信と観光振興、農林産物や加工品の流通販売と振興、地域や暮らしの安心安全、高齢者や障がい者の支援、環境問題対策、災害時の支援─など。


 同市と同支店が協定を結ぶのは初めてで、同支店にとって同様の包括連携締結は同市が県内3自治体目。

 

 これまで同支店は、災害支援の協定を県内自治体と結んでおり、台風災害時などで役立った。今回の包括連携協定は、災害支援も含めてより広い連携事項を定めた。
 

 両者の協議により、すでに連携事業が運用されている。市新施設のこもテラスには、オープン型宅配便ロッカー「PUDO」を設置。

宅配便利用者が宅配先をこのロッカーに指定することで、24時間都合の良い時間に、宅配物を受け取ることができる。

設置やランニング費用は同社が負担している。このロッカーは今後も増設を計画している。
 

 また、日帰り温泉施設「あぐりの湯こもろ」から発送される農産物などに使用するオリジナル段ボールを作成した。

小諸の土産(小諸の土、産)といった、小諸農産物をPRするフレーズやロゴマークをあしらい、これまでに無かったデザインとした。
 

 協定式に出席した小泉俊博市長は「地方創生を進める中で行政だけでは足りない部分もある。民間企業の力が無ければ、十分な市民サービスや持続可能な社会は難しい状況」とし、全国で事業や地域連携を展開する同社との同協定を「心強くうれしい」と述べた。
 

 竹田昭雄・長野主管支店長は、同社が全国各地で地域と連携し課題解決の取り組みを推進しているとし「持続可能なまちであり続けるためには、物流だけでなくITや社員と地域のつながりなどを、地域の問題解決のために継続的に提供できることが大切だと思っている」と話した。