ビジネスにおいて利益をあげる事は絶対である。
でもこの利益は目的なんだろうか?
先日、福岡でドラッカーのセミナーに参加した時、「原理と方法」
の話が出た。
例えば、火はなぜ燃えるのか?
酸素、炭素、熱の三つが揃って火は燃える。
この三つが原理にあたり、目的や状況や手段は方法にあたる。
台所でてんぷら鍋に火が付いたらどうやって消すか?
あわてて水をかけようなら大参事!!
水をかける行為は、温度を冷やす手段。この場合上手に蓋をして
酸素のない状態を作ってあげるのが、火を消す方法。つまり、なぜ
火が燃えるか原理が分かれば、火を消す方法も自ずと分かる。
では、ビジネスにおいて利益は目的かと聞かれると、答えは否である。
「利益は目的でなく条件である!!」
何の為にそのビジネスをやり始めたか?お客様の為、社会貢献の為
その目的は人それぞれにせよ、利益はその目的を果たす為の条件である。
だから利益が下がったからと言って、利益を上げる方法を考えても答えは
見つからない。元々、お客様の為、社会貢献の為とビジネスを始めたので
あるならば、答えは必ずそこにあるものだ。
前述した台所のてんぷら鍋に火がついた場合にあてはめると、蓋をして
酸素がない状態を作れば火が消えるものの、原理をわからず水をかけて
いるようなものである。
よって経営において、利益は創業した時の目的を達成する為の条件である。
この事は経営者に限った事でなく、個人でも同じ事が言える。お金が目的で
仕事していたのでは、永久的な満足は得られない。仕事が充実していきいき
している人は、決してお金が目的ではない。このことについては、12/10長崎市
倫理法人会のモーニングセミナーにて詳しく話をすることとする。