「ニューヨーク1997」(原題:Escape from New York)
| 監督 | ジョン・カーペンター |
|---|---|
| 脚本 | ジョン・カーペンター ニック・キャッスル |
| 製作 | デブラ・ヒル ラリー・J・フランコ |
| 出演者 | カート・ラッセル リー・ヴァン・クリーフ アーネスト・ボーグナイン |
| 音楽 | ジョン・カーペンター アラン・ハワース |
| 撮影 | ディーン・カンディー ジム・ルーカス |
そして大国間での緊張が高まり、第三次大戦の危機を迎えた1997年、一機のコード不明機、デヴィット14がニューヨーク刑務所に急速接近する。
航空機から発せられる物騒な通信..... そしてコード解析が終了する。
Air Force One
不明機は大統領専用機だった!
テロリストに乗っ取られた機体はそのまま刑務所内に墜落、大統領は脱出用ポットで脱出するも刑務所内の囚人たちに人質に取られてしまう。
警察本部長のボブ・ホークは、この状況を打開するために元特殊部隊員でレニングラード降下作戦の英雄ながら、武装強盗の罪で刑務所に収監される予定だったスネーク・プリスキンを、罪の帳消しを条件に刑務所内に単身潜入させ、大統領を救出させる作戦を立てる。
嫌々条件を飲んだスネークだったが、体内に時限装置つきのカプセルを注入されてしまう。
実は世界の行く末を決める世界サミットが始まっており、大統領はそこへ向かう途中だったのだ。
タイムリミットは24時間。
スネークはミッションを遂行し、自分と世界を救えるのか!?
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1981年製作のアメリカ映画です。ジャンルとしては「近未来SF映画」になります。
当時に実際あった人質事件にインスパイアされて作られたらしいです。
おそらく「イランアメリカ大使館人質事件」であるかと思われます。
イランアメリカ大使館人質事件(Wikipedia)
ディストピア寄りな映画で、退廃しきった街が主な舞台です。
制作費約五百万ドルという低予算ながら、見ごたえのあるアクションシーン、個性バリバリなキャラクター達を楽しむことができ、やはり映画は制作費じゃないなぁと再確認できる映画のひとつです。
特にラストのオチは主人公と一緒にニヤリとできる名シーンだと思います(あえて伏せますが)
あらすじを読んでお気づきになった方もいるかもしれませんが、
ステルスアクションで話題となったゲーム『メタルギアソリッド』(METAL GEAR SOLD)シリーズの原案となったことで有名(?)な映画です。
僕自身MGSシリーズはだいぶプレイしていてファンなので、そこのところにもちょくちょく触れて行きたいと思います。
主人公はスネーク・プリスキン(本名:S.D.プリスキン)
特殊部隊出の英雄で、どうもかなりの有名人らしく、出会う人出会う人に
「あ、あんた知ってる」
「スネーク・プリスキンでしょ」
「死んだと思ってた」
というような事を言われます(物語後半はもはやテンプレ化)
プリスキンと呼ばれるのを嫌うらしく、ボブ所長に「プリスキン」と呼ばれるたび
「スネークと呼べ(Call me snake)」と返します。
このやりとりを意識しておくと終盤の二人のやり取りにニヤリと出来ます。
いでたちはブーツインした迷彩ズボン、タンクトップの上から羽織ったボロボロの革ジャン。無造作にはやしたヒゲ。ボサボサにのばした金髪。左目にアイパッチ、お腹に蛇の刺青。
最高にカッコいいです。
このあたりの名前やビジュアルはMGSのスネーク達に影響を与えているのが見て取れますね。
しぶい カート・ラッセルは口元がセクシーですね
性質としては西部劇の主人公のようなタイプ。
荒くれで、アンチヒーロータイプです。
基本的に自分のことしか考えておらず、いわゆる「アメリカンドライ」なキャラクターですね。
演じるカート・ラッセルもコメンタリーで「クリント・イーストウッドの演技を真似た」というような事を言ってます。
こういうカッコいい主人公の映画をみたあとの数日間ぐらいはアウトローな気分になって、強いお酒とかあおったりしちゃうのはお約束です(´∀`*)
警察本部長のボブ・ホーク
スネークとは囚人と看守の立場ですが、どこか通ずるところがあり、根本的な性質は同じなようです。
並ぶ二人 大御所だけあってさすがに存在感があります
演じるリー・ヴァン・クリーフは西部劇界の大御所で、数多くの悪役を演じています。
ちなみに『メタルギアソリッド』つながりで言うと、「リボルバー・オセロット」のモデルが彼だったりします。

おそらくモデルは西部劇のほうだと思いますが、一応MGSよりリボルバー・オセロット
刑務所内はマンハッタン島の町並みごと廃墟と化しており、そこには数多くの凶悪な囚人達が収監されています。
囚人達のボス、デューク 演じるは映画『黒いジャガー』の音楽で有名なアイザック・ヘイズ
スネークとリング上で戦うことになるレスラーを演じるは、本職のレスラー、オックス・ベーカー
コメンタリーによると、「映画撮影的な手の抜き方」を知らないので戦うカート・ラッセルも命がけだったそうだ
事実釘バットでの殴りあいシーンは見てるこっちがヒヤヒヤするレベル(それだけ迫力のあるアクションシーンに仕上がっている)
スネークの知り合い、ブレイン(右) 本編中には出てきませんが、スネークと一緒に強盗を働いており、その時にスネークを裏切った、という裏話があります
冒頭にも申しましたがこの映画はかなりの低予算で作られていたらしく、街の暴徒たちもエキストラがほとんどだったようですが、映画の雰囲気を壊さずいい感じに世紀末感が出ています。
と、ここまではキャラクター達にスポットを当ててきたのですが、この映画のもうひとつの見所は「廃墟」だと私は思います。
映画の設定上の舞台とロケ地が違う土地、というのはよくある話ですが、この映画もご他聞に漏れずミズーリ州セントルイスが主な撮影地だったそうです。
ちょうどこの映画が作られた頃、セントルイスでは市街地の老朽化、産業不振による治安の悪化などで人口流出が続き、廃墟化していた部分が多くありました。
本来廃墟化するのは喜ばしいことではないかもしれませんが、このような廃墟がこの作品に深い魅力を与えているのもまた事実です。
※現在は再開発が進み、人口も少しづつ戻っているようです
ちょっと最後に気になったことを。
スネークが潜入時に持っていた銃、M10イングラムにサプレッサーとライフルスコープをつけたカスタムのようですが、実際こんなカスタムあるんでしょうか...?
サプレッサーは普通だと思いますが、サブマシンガンにライフルスコープとは.....
銃器に詳しい方、教えていただけると嬉しいです。
問題の銃 たぶんイングラムですよね... 芝居に使ったものは14kgあって大変だったとカートは語っていました
(おわり)
【おまけ】
どうやらリメイク企画があるようで、こんな画像がございました
俳優は「300」で有名なジェラール・バトラー
似合ってる....けど別物っぽい.....
Thème New York 1997
本来本項に書くべきことでしたが忘れてしまったのでこちらで紹介
この映画のメインテーマです お聞きになったことがある方も多いのでは?
作曲はジョン・カーペンター監督が自ら手がけています
かなり癖になるメロディーで、一度聞いたら耳から離れないこと請け合い!
デーン デデデーン デデデーン デデデッデッデッデッ....
(どうも埋め込みがうまく出来なかったのでリンクでの紹介となります)

























