こんばんはー
さて、今日は、昨日の続き。・・・と思ったら、日付が変わって、おとといになっちゃった・・・。
おとといの記事を読んでいない方は、まず、
『トゥモロー』from Annieに学ぶ言語による発声の違い1
を読んでください。
今日は、後半戦、お兄ちゃんの歌にご注目あれ。(1:17からどうぞ。)
この男の子、資質的には、『もし本人が好きなら是非、ミュージカルへ
』というレベルです。多分、音楽はまだ、妹さんと同じ条件(家庭環境、習い事としての音楽)で親しまれている
とは思いますが、どういうわけか、彼は、潜在意識的に、
① Lips (昨日書いた唇の3つの位置)
② Head-Neck, Torso Anchoring
(頭、首、胴体部分をしっかり支えること)
③ Jaw(あごの4つの位置)
④ Cricoid(輪状軟骨の2つの状態)
⑤ Thyroid(甲状軟骨の2つの状態)
⑥ Aryepiglottic Sphincter(披裂喉頭蓋の筋肉?)
* 日本語の名称がどうやって調べたらいいのか分からないので、すみません。
⑦ Tongue (舌の4つの位置)
を使い分けているので、もの凄いイイ声を出しているのです。
分析してみましょう。
① 最初から、発音をする時に、しっかり唇を事あるごとに突き出して、唇をトランペットの
先のような形にして響きを調節している。
ただし、これは、英語という言語の副産物ではあり、正しく発音しようと口をはっきり
動かして歌うと、どうしても大袈裟に口を突き出さざるを得なくなるということもあるけれど、
とにかく、幸い、これが彼の歌の響きのクオリティーを一気に引き上げている。
② 日本人には難しいのですが、欧米のSingerは驚くほど、この、Head-Neckと、
Torso Anchoringを活用しているので、楽に歌っているように見えて、実は、
ものすごく身体の筋力を使っている。
2:06から、動画を再確認してみてください。
この男の子は、ブロードウェイの俳優のように、膝を曲げて背中を支え、そうかと思えば、
首を延ばして、しっかりささえ、首を傾ける事によってちゃんと、④輪状軟骨と⑤甲状軟骨を
傾けて、そこに、⑥披裂喉頭蓋の位置をしっかり、アメリカンイングリッシュのTwainを
保つ状態にしつつ子供の音域としては高い音域をしっかりBeltingの歌い方で保っています。
③ 顎の位置を発音、音程、声の深さを調節するために、しっかりとコントロールしています。
無駄に力も入っていない状態でGreat

④、⑤、⑥は、②のところに説明した通りです。
が、⑥に関しては、本当に、難しくて、私の場合は、バイリンガルだったとはいえ、
American English特有のTwainという話し方をしていなかったので、
(イギリスやNZ、オーストラリアは、アメリカ人のようなTwainを使わないから、同じ英語を
話すPerformerでも、活動の場を北米に移す場合まず、ここで苦戦を強いられるのです。)
私もいまだに、Beltingという話すような発声のまま高音を出して行く発声方法は、
まだまだ自分的には完成していなくて、もっと出来るかなぁ~と、調節している日々が、
ここ半年続いていますが、この男の子、アメリカ人のシンガーであっても1番の難関である、
Beltingを、いともやすやすとやってのけています。
そして、最後、⑦番。
実は、前回の記事を書いた後に、一応ご連絡しておこうと思って、Youtubeから、投稿者の方に
メッセージをさせていただきました。その後、彼らのママ(日本人)からメッセージをいただいた
のですが、この男の子のママ、
彼らは去年まで、日本語イマージョンの教育を受けていたので、彼の発音は、
Japanese Englishとまではいきませんが、日本人に聞き取りやすい英語で…
とおっしゃっていました。
が、これ、彼の場合、発音が悪いわけではないのですねー。
これ、からくりなのですが、実は(あくまでも私が聞いた限り、歌う時に関しては)・・・
舌のポジションを訓練されたActorの俳優のように
4つのポジションで、完璧に捉えていくので
とってもはっきり分かり易い発音をしようとする、
ということが行われているのです。
どんなネイティブであっても、BroadwayのSinger達、これでもか
っていうくらい、はっきり発音しますものね。
ここでは、発声と発音は分けて考えて行きますが、だから、実は、歌っている声だけを聞いた場合、
妹さんの方は、発声がまだ、日本人の小さい子特有の平べったい発声なので、サウンドは
とってもJapanese。
逆に、お兄ちゃんの方の歌い方は、彼のしている発声方法が、口の中の構造が小さい時から
英語を話し慣れている欧米人のような感じなので、サウンド的には、Japaneseなのか、
それともAmericanか、ジャッジできないような声に聞こえるのです。
だから、彼の歌は、最後のサビの辺りまで来ると、最初の方では、安定していない
『声帯を完璧に鳴らす』という事が完璧に出来ているままで歌えているので、妹さんの可愛い歌声を
完全に消し去るほどの響きが出ています。
それでは、次にこの動画を見てください。
この子は、アメリカのプロのミュージカル子役です。
この動画の時点で、多分、上記の日本人の男の子よりもいくつか年上だと思います。
0:09からのソロの部分の歌と彼の様子を見てください。
(音楽と画面にずれがあるのがとっても残念ですが・・・。)
それでは、同じこの子役さんの動画をもうひとつ見てください。
ちょっと年齢が大きくなっています。
歌がとっても安定しています。
この子役さんは、私達、大人の俳優達と同じ一流のVoice Teacherのレッスンを受けています
から、このように、身体と喉の全てを理解して使いこなしていて、音程が上がっても下がっても、
完璧に声帯をOn-Setの状態にしたままで歌っているので、声が一定に響いていますね。
どうですか?前出の日本人の男の子と、身体の揺らし方、使い方、似てるでしょう?
日本人の男の子がイイ声を出す瞬間、プロのミュージカル子役と同等の響きが出せているでしょう?
一方、日本の通常の教育だと、喉をあけて、裏に返すような声の出し方をして、音程を調節しよう
とするやり方が一般的なようなので、それを徹底的にたたきこまれてしまっている日本で育った
人達に関しては喉や身体の筋肉に違うことを教え込んで使いこなすのは大変なことです。
だからこそ、常に、意識して日々、練習しなければならないわけですねー。
前出の日本人の男の子は、歌に関するプロフェッショナルなレッスンをしているとは思いません
が、普段、英語の環境にいて、Twainを使ったBeltingの発声方法で歌われている歌を聞いて
育っているので、耳で聞いた音と同じような声を出そうとするお子さんの場合、幼少期に
かなりの所まで勝手に身体で覚えていくのだと思います。
まぁ、今回取り上げさせていただいた日本人の男の子に関しては、Voice Teacherとしては、
もう、この年齢の何もしていない時点でここまで歌えたら、週1回のレッスンをしていった場合、
いつ頃プロで通用するレベルまでの響きを出せるようになるだろう・・・っていう事が、
容易に判断がつくレベルの潜在的な能力を持ったお子さんなので、特別だ・・・と言われれば
まぁ、特別なのかもしれませんが。
だけど、要は、欧米には、彼と同じ位の潜在能力を持ちながら、プロを目指して幼少から鍛え
上げてきたSinger, Dancer, Actorが沢山、沢山いて、彼らはプロになった後もなお、
自分の歌を日々、もっともっと向上させよう!と、自分の思う完成形を目指して、常に
Voice Teacherについて、もしくは、自分がそのノウハウを習得して、努力している・・・
という事には違いありません。
もっと自分の歌を分析して、自分の歌を客観的に解析してみましょう。
それでは、明日も早いので、またねー

Sweet Dream



Love,
Amy xoxo

