みなさん、こんにちは。

2024年東北公演の作品「夜と機関車」の脚本、演出をしたOBのかずきです🌈💫

 

この「夜と機関車」は虹にとって8年ぶり(多分)の新作公演でした🌟なので、東北公演に限らず、そこにいたるまでの話を書いていこうかなと思っています。ちょっとかなり長くなりそうですが、書いていきましょう🏃‍♀️💨(画像は僕が東北公演で好きだった画像を選んで載せるので、内容とは関係ないかもしれません)

  新作をつくる

新作を作ろうという話が出たのはちょうど前年の東北公演の帰りのバスでした。25のすずねから言われた当初、「やろうか」とは言ったものの、内心「実現できるかねえ」と思っていました

だって虹の作品は大道具こそないにしろ、衣装は必要だし、歌だって脚本だっているんですから魂が抜ける

でも、一方でワクワクしたのも事実です卒業してからいくつも公演にかかわらせてもらって、大切な思い出をたくさんもらって、虹の人たちからたくさん優しくしてもらって、それに恩返しできるチャンスかもしれない。って思ったんです。

 

学生時代にいろいろ考えて、進んでいく経験ってとても大事だなって思っていたので、僕は公演にかかわる際にあまり意見とか言わないようにしてきたつもりでした。どうしてもOBの意見って現役世代からは重く聞こえてしまうだろうし、何より「人を引っ張っていく経験」の機会を現役の虹ズから奪わないように、って思っていたんです。

 

一方で、僕が今まで学んできたことをちゃんと虹に残せているのだろうか、とも思っていたんです。そうした疑問がすずねの「新作やりたい」って言葉で明確に自分の前に湧き上がってきました🔥🔥👊

じゃあ一度、自分の思う最高の作品を作ってみるのはどうだろうか。それが今まで僕が虹からもらってきた大切な時間に対しての、少しでも恩返しになるんじゃないか。

 

そう思ったところで、この作品がスタートしました。

 

  「夜と機関車」ができるまで

 

で、この上ないほど苦しみました。

いやあ、最高の作品なんて軽々しく言うもんじゃないよ。

 

昨年の下半期はプロットを書いては直し、書いては直しを繰り返し、初稿を上げたのが12月半ば。そこから紆余曲折を経て、3月中にはほぼ上演稿を書き上げ、作曲をすずねとOGの片山絵里さんにお願いして5月半ばくらいまでに曲を作ってもらいました。ダンス曲を早めに上げてもらって、振り付けをOGの長谷川理化さんにお願いし、5月末に振り入れというかなりタイトなスケジュール。一方で最終稿が決まる前から衣装をICUハンドメイドサークルとのコラボに決定してミーティングを重ね、小道具を僕の友人のしまくんにお願いしました🙌

新歓とかやりながら副演出のしおりんの助けを借りながら稽古して、しょうちゃんに宣伝ポスターのイラスト書いてもらって、ゆいことばっすーに東北の準備を進めてもらって、と思い返せば本当に誰一人かけてもできなかった公演になりました

 

すっごいきつかったけど、やっぱり素敵な日々でした。恩返しをするつもりがさ、また素敵な思い出をもらっちゃったんだよな。虹ってやっぱりすごい。

 

  新作のテーマは「新たな定番を作る」だ!

 

今回、作品を作る上で自分の中でテーマにしていたこと。それが「新たな定番作品を作る」でした。虹の他の作品と比べても遜色がないもの、それ以上のものを目指すことが、どれだけ大変なのか、わかっていなかったですね。

 

でも、キャストやスタッフをやってくれたみんなが、全力を注いでくれた結果、ちょっとはそういうものになったんじゃないかなって思いました。

 

今回の東北公演、立子山自然の家で公演した際に、それをすごい思ったんですよね。

 

終演後、お客さんがめちゃくちゃいい表情してて、それを照らし出す西日がすごくきれいで。

 

ああ。意味あったんだな。って。

 

そして、こんなにお客さんを魅了しちゃうみんなすごいな。って。

「夜と機関車」が新たな定番になるかはわかんないけど、この瞬間に立ち会えただけでやった意味があったし、全て報われるような気がしました。

 

もうこの時点で激しく語りすぎだし、これから原稿用紙30枚以上は全然語れるくらいまだまだいろいろ書けるんだけど、作品作りについて語るのはやめておきます。何年か後とかに新作作ろうとか思ったり、いろいろ聞きたい人は直接聞いてくれれば脚本の構造とか演出の意図とかちゃんと話しますので。

 

  大人も子どもも楽しめる作品へ

 

ただ、一つ、今回の作品はディズニー作品のような、「子ども向けだけど大人にも鑑賞に耐えうる強度」の作品を作り出したくて、結構死生観とか離別みたいなものも物語の中に取り入れていたので、それが実際に子どもたちにどう届くのかは東北行くまでめちゃくちゃ不安でした驚き

参加パートとかコミカルなシーンとかいくら計算していても対象が大人と違うから、反応が読めないというところが多くて、結構怖かったんですよね。

でも、東北で子どもたちが喜んでくれて、大人たちが片手間じゃなくちゃんと見てくれて、ああ、結構いいラインいけてるかも、と思えたのはうれしかったです。

 

それもこれもみんなのおかげです。本当に。

 

一人ひとり名前を挙げて感謝したいけど、もう2000文字を超えたのでまとめさせてもらいます。

この公演にかかわってくれた全ての方に向けて。

 

ありがとうございました!!

 

今回は東北あんまり関係ない内容になっちゃいましたが、明日は東北公演プロリのばっすーが東北公演ブログの締めくくりをご報告します!お楽しみに🌈✨