筆者のシェアしたいおすすめ品は、本です。
早川書房から2010年に出版された『これから「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』という本です。この本の著者であるマイケル・サンデルはハーバード大学の教授であり、同大学での講義のあまりの人気ぶりに講義が一般公開され、NHK教育テレビでの『ハーバード白熱教室』として放送されました。
1人を殺すか5人を殺すか選ぶしかない状況に置かれたとき、1人を選ぶことを選択することを正当化するのが功利主義です。これで話が済めば合理性の中にありますが、ほとんどの人がこのような選択は許されないと感じます。では、なぜか。「人が社会に埋め込まれた存在であるからだ」とサンデルは言います。
この本では、様々な例を挙げて「正義」についてアプローチしています。
結果的には自分が何をおもい、どのように考えて生きていくかという点に収束するのですが、この本は、そのことの大切さを筆者に教えくれました。
文庫でも出ているので、もし興味が沸いたら手に取ってみてはいかがでしょうか?