小畑校長が語る「i-Companyができるまで」 vol.6 | i-Companyのブログ

小畑校長が語る「i-Companyができるまで」 vol.6

丸の顔(小畑) 皆さん、こんにちは。小畑です。
少しお待たせしました。

「i-Companyができるまで」 vol.6です。


前回のお話はこちら

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話はここから。


―キャリアスクール・キックオフ 議事録 2002年4月18日―
メンバー:岡崎さん、中島さん、小林さん、小畑さん、佐野さん、海老原さん、
     廣畑さん、内山、 外部ブレーン:多摩大助教授 野田さん


● 2002年4月18日(金)第一回キャリアスクール・キックオフが行われた。上記出席者の認識度は個人に多少の差はあるが第二新卒向けのキャリアスクールを行うという題目のもと会議が行われた。


当時は第2新卒ゾーンをイメージしての議論のスタートだった。



● まずは最近の第二新卒のイメージ像をそれぞれ想い想いに話し合った。


その中で今回の事業として対象となるイメージとしては、「今の会社や仕事に対し間違っているのではないか?違う可能性があるのではないか?」と漠然と悩んでいる人達。ただし、新卒無業者ではなく、就職の時期が来て逃げるわけではなくポテンシャルもあり就職するものの、意思を持ってその道に確信や自信を持っているわけではない人達ではないかと。(不安の無い人の不安を煽るという意味ではない)岡崎さんの発想の原点には「20代どう?プロジェクト」の内容で90%が非常に良いとのアンケート結果にあった。実際、タレントよりもグループワークのセッションで他人と通じ合えたこと、自分を発見できたことが良かった事として圧倒的であった。


ここでも20代どう?が原点であることが記されている。



急激な社会の環境変化により、上司も自分のことが精一杯でそんな新人に向かって対峙できない。上司が信頼関係の上で迫るという関係つくりが難しく経験がないのでは。一見にこやかで頑張っている中にもそういう要素があり、蔓延しているのかもしれないと。



● 次に話のオブジェクトとして内山が引継ぎの際、企業人事及び経営者から若手社員への育成の想いやトピックスを聞いてきた内容を紹介した。


何か言ってたな(笑)内山が・・・


少し、岡崎さんのコメントした部分を拾ってみる。


※また、岡崎さんから、「何を感じるかは本人の感性に委ねればいいのではないか。ただ、出来るだけ広いプログラムを用意し、自分について世の中について、感じる機会があればいいのではないか。」とのコメントもあった。


※岡崎さんのイメージとしては揚げリンゴのような実業レベルまでは難しいが、グループダイナミクスとしてのタスクのようなものとしてはプログラムの中にあって良いのではと。むしろ大事なのは理論や実践の一歩手前で、彼らが何かに気付き立ち上がるというゴールの設定をすることだと。そこで究めて重要になってくるのは生徒募集を呼びかけるときに「どのようなメッセージで呼びかけをするのか」ということに繋がってくる。ここはしっかりと話し合って詰めなければいけないとのコメントがあった。


※→それを受け岡崎さんから、副次効果としてその進め方はいいが、事業計画を組んだ上で、6月の株主総会でリクルートの役員会から承認を得て、定款を変更し事業として行うことを宣言したいとのこと。

 

※→リクルートはキャリアスクール事業への取り組みはしないと意思決定をした。その上でエイブリックの役員会でOKがでて、専任の部隊を置いた。できれば2002年10月に開校したい。考え方として、生徒の何%かがエイブリック経由で転職をすれば新規の売上が何億立つという、募集上の戦略としての話の展開はあるが、あくまでも結果として事業の収支をとんとんにしたい。 


※→岡崎さんとしては儲けようとは思わないが、サービスでもボランティアでもなく事業として収支が組めるような進め方や知恵をこれから出していく。スケジュールとしてそのようなイメージを共有したいとのこと。その他、料金を取ることは、生徒自身の自覚レベルをはかる踏絵になるのではとの意見や、エイブリックのような人材ビジネスは無料でやると、受け手に疑いを持たせてしまう可能性があるのでは。そのあたりの料金設定のうまい落しどころが事業としてやることの意味があるとの意見。これは一種のブランドビジネスで、ある段階でスケールメリットが出てくる。紐付きではない協賛金は入れそんなことを組み合わせ収支のバランスをとっていく。


このときの岡崎さんの思いが全てのスタート地点だと、今読み返してもつくづく思うね。

この意見に対する異論・反論はもちろんあった。


それは次回 で。