ちょっと、未来の話。


EテレでやっているNHKドキュメンタリーの、モーガン・フリーマン「時空を超えて」という番組が好きでよく見ていますハート


毎度毎度テーマが面白いし、引き込まれるんです照れ



昨日のテーマは、ずばり生殖でした。

なかなか衝撃的な内容でしたクローバー



医学の進歩によって、本来子供を持つ事は難しいとされていた夫婦が体外受精という手段を得ることが出来るようになって、もう随分経ちますね。




最近の研究では、なんと皮膚細胞から、全ての細胞の核となる胚性幹細胞を作り出すことに成功したそうです。


この胚性幹細胞は、身体のどんな部位の細胞にもなる事ができるので、
極端な話、男性の皮膚細胞から卵子が作り出せるんだそうです


つまり、男性同士のカップルでどちらか片方が皮膚細胞を提供すれば、
そこから彼の遺伝子を持った卵子を作り出す事が出来て、パートナーの男性の精子と子供を作る事で2人の遺伝子を受け継いだ子供が出来るんですね。

この場合、代理母出産になるのかな。



因みに、女性の細胞から精子を作り出すのは逆よりも難しく、女性同士のカップルで子供を作る事は、まだ先の話になりそうだとか。


しかしこの研究が進めば、生殖年齢の問題も解決できる事になりますよね。


つまり年齢の壁によって子供を諦めていた人でも、胚性幹細胞にまで戻した細胞から卵子を作れば出産が出来るのかもしれません。


その場合、年齢によって割合が上がるとされていたダウン症などのリスクを解決出来るのかもしれません。



番組では、遺伝子が原因で引き起こされる疾患を無くすために、第三者の遺伝子情報を提供するケースも紹介していました。

例として、ミトコンドリアが原因の遺伝疾患を持った患者が自分の子供を作ろうとする場合に、そのミトコンドリア情報だけを抜き出して第三者の遺伝子に置き換える事で、将来の子供の疾患を防ぐ事が出来ると。



この場合は完全に医療目的だけど、この時入れ替える遺伝子情報が人間以外の動物でも可能になったなら、たとえばスパイダーマンも夢ではなくなるんだと。


番組では、牛と蜘蛛の遺伝子を掛け合わせて牛乳から蜘蛛の糸の強度を持った新たな繊維を作りだす実験を紹介していました。
これは産業目的ですね。


人間の好奇心て物凄いんだなと衝撃を受けます。




また、人口子宮についての研究も進んでいて、現在はホオジロザメ(だったかな?)で既に実験に成功していました。


これが人間にも適応されるようになるのは、倫理という壁を除けば時間の問題です。

人間の子宮環境を人工的に作り出すには、実際の子宮の中でいつ、どんな化学変化が起こっているのかを詳細に知る事が鍵になります。



しかしこれがなかなか大変で、自分達の身体の事なのに人間は人間の身体の全てをまだ把握出来ていませんよね。



生命の発生に至っては、まだわかっていない事が多すぎるんだそうです。




私の通う不妊治療クリニックは日本でも最先端の医療を提供してくれているけれど、それでも先生は度々、「わからない」と言います。



何が起こったのかわからない。
なぜ着床しなかったのかわからない。
なぜ成長が止まってしまったのかわからない。


本当にわからないんですよね。



だから、先生方も手を変え品を変え、色んな方法を試みてくる。


私は二回目の移植ですが、一回目と二回目では、ホルモン補充するかどうかの基準となる数値が細かく変更されていましたし、同じ症状でも薬の種類や量がどんどん変更されます。


私達の治療記録がデータベースとなって、それを元に日々、より効果的な方法へと改善されていってるからでしょう。



成功報酬制度は融通が利かないけど、素晴らしい制度だと私は思います。



患者は受診日を指定される代わりに、治療費優遇を受けられるし、病院側は正確なデータベースを得られる。



信頼できるデータベースを作るためにはイレギュラーがあっては意味がないし、そのための厳格な受診日指定だと理解しています。


だから必ず指定された日に受診しなければいけないし、そこで蓄積されたデータを元に日々新しい治療方法を私達に提供してくれている。



まだまだ未知で伸び代の大きい分野だからこそできる事だと思います。



言い方を変えれば、ある意味で模索段階の治療法を我が身で試されているとも言えます。


でも医学ってそういうものです。



そもそも、さらに治療法が発展して安全正確になるのを待っている時間は、私達にはないんだから。




100%はない、と先生はよく言います。
365日を医療に費やしてる人が言うのなら、その通りだよなぁと思います。


100%と言い切れる事なんて、生物は必ず死ぬって事と物は上から下に落ちるって事くらいだよね。地球上では。




番組でやっていたような最新医療が一般人に普及するのはまだ先の話です。

でも遥か未来の話ではありません。



男性不妊は遺伝すると聞きます。
私達に男の子が出来たら、将来同じ悩みを持つかもしれない。

その時、その遺伝情報だけを抜き去る技術があったら、果たして実行するかな?


その頃には、生殖は全て体外受精と人口子宮に管理されている世界になっているかもしれない。



なんて事を考えさせられた番組でした桜