その後、俺は階段の前でリナ起こされた。
そして、俺は家中見てみたが焼け跡一つなく、まるで火事など起きていなかったかの様だ。
――だが、俺達の父さんと母さんは見当たらなかった……。
近所の人に火事の事を聞いて見るものの、
「単なる見間違いだったのかな」
などとしか言わない。
それからも聞いてみたが、「火が消えるのを見た」と言った人は一人もいなかった……。
そして、近所の人はこの話を「見間違い」として終わらせてしまった。
――それから1年間、俺が小学校を卒業するまで近所の人が俺達の生活を養ってくれた。
そして、これからは俺が中学生になると言う事もあり、「リナと俺で二人暮らしをする」と言う事になった。
「――今までありがとうございました」
俺は、近所の人に最後のあいさつをした。
「いろいろとありがとうございました!」
俺に続き、リナもあいさつをした。
――俺達は、この機会に自立すると言う事で別の町で過ごす事にしたのだ。
「いやいや、お礼をしたいのはこっちの方だよ。楽しい時間をありがとう」
俺達は、近所の人の最後のあいさつを聞き、引越し先の町――氷麗町へと向かった。
――そして現在、俺達は氷麗町で幸せな二人暮らしを送っている。
「お兄ちゃ~ん、朝ごはん出来たよ~!」
ご飯はリナが作り(たまに俺も作るが)洗濯物などは俺がやっている。
俺は、リナの手作りおにぎりを食べながら「この生活がずっと続けばな~」と思った。
――そして、その小さな夢は儚く散って行くのであった……。