カタリ。185 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



走って走って...さとの待つ家が見えて来た。
やっと...やっとさとに会える。


玄関を開けた瞬間。
俺はさとの匂いに包まれた。


...っ...さと...。

...和也...。


さとがぎゅうっと俺を抱きしめる。
俺もさとをぎゅうっと抱きしめ返した。


さと...会いたかった...。

俺もだ...和也。


さとの所に帰って来れた。
全部...翔さんと雅紀のおかげだ。
二人にはホント感謝しきれない。


...和也...雅紀は?

...少し...休んでから戻って来るって...。

...どこで別れた?

ここからちょっと戻った...
大きな樹のある所。

...和也は家の中で待ってろ。
ちょっと...行って来る。


さとの雰囲気が少し変わった。
何か嫌な感じがする。


...さと...俺も一緒に行く。

...和也...。

もうさとと離れたくない。

.....分かった。


さとが雅紀の居る方に歩き出す。
俺もさとに付いて歩き出した。


暫く戻ると...大きな樹の所に
雅紀の姿が見えた。


樹に寄りかかってる雅紀は...
ピクリとも動かない。


...え...雅...紀...?

...っ...雅紀っ!!


さとが...大きな声で雅紀を呼んだ。
でも...雅紀は反応しない。


雅紀っ...雅紀!!


さとが雅紀の名を呼びながら体に触れると
雅紀の目がゆっくりと開いた。


.....あ...れ?....何で智が...居る...?
智...和也...は...

居るよ!!雅紀!!
俺、ちゃんとさとの側に居るから。

...良かっ...た。笑

雅紀。すぐ家に戻るぞ。

え~...ラブラブ...まだでしょ...?
俺は...後から...

うるせぇ。黙れ。


さとが低い声で雅紀を制する。


...怖いなぁ...智。笑

うるせぇ...いいから、早く戻るぞ。

...だから...

翔が...来るんだろ?
そんな姿で会うのかよ。


さとが翔さんの名前を出すと
雅紀は、はぁ...と息を吐くと苦笑いした。


ズルいなぁ...翔...の名前...出すとか...。

ほら...乗れ。


さとが雅紀の前に背中を向けてしゃがむ。
雅紀は少し躊躇いながらも...
さとの背中に体を預けた。


...ごめん...智...。

謝んな。
お前のおかげで...和也を取り戻せた。
...ありがとな...。

くふふ。笑
ホント...良かったよ...。


そう言って微笑むと...
雅紀はまたゆっくりと目を閉じた。





To be continued.