カタリ。177 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。



茂みの前でしゃがみ込みボールを探す。


ごめん、ニノ。ボールある?

ここら辺だと思うんだけどなぁ。


ボールを探す振りをしながら
ポケットから智に預かった瓶を取り出す。


奥に転がったかな?

見てみるね。


ニノが茂みの奥に行く。
俺はしゃがんだまま茂みをかき分け
ボールを探す振りをしながら
少しずつ祠に近付く。


祠に手が届く所まで移動し
瓶の蓋を開けた。


...翔さん...まだ待って。
こっち見てる人が居る。

...了解。


ガサガサと茂みをかき分ける。
あ、ボール見っけ。笑


...翔さん。いいよ。


ニノの合図で俺は祠に
瓶の中身を全部振りかけた。


瓶の蓋を閉めポケットに入れてから
見付けたボールに手を伸ばす。


ニノ!!ボールあった!!

良かった。笑


見付けたボールを掲げニノに見せる。
屋敷の人も特に不振がる事もなかった。


祠に綻びが出来るまで数分かかる。
俺達は再びキャッチボールを始めた。



✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽



霊媒師の屋敷の裏側に着いた。
気配を消したまま屋敷に近付くと
中から翔と和也の声が聞こえた。


和也...元気そうで良かった。


空を仰ぎ結界に綻びが出来るのを待つ。
辺りが少しずつ暗くなって来た。


...そろそろかな...。


そう思ってた時。
結界の一部が黒く綻びが出来たのが見えた。


あそこか...。


足に力を入れピョンと塀に飛び上がる。
そのまま黒く綻びてる結界の中に
手を突っ込んだ。





To be continued.