裏路地妖町4丁目。~招かれざる客~22 | 智つぼ。~ワタシの好きな大野くん、時々アラシ。

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『えっ?!大野くんのそんなとこが好きなの?!』と周りから言われる、ワタシのツボや萌えポイントを、思いつくまま書いている智つぼ。(さとつぼ。)です。




...何で...俺が智くんに...怒られるんだ?


取り残された俺は...ボソリと呟く。


ショウは...本気でサトシを愛してるんだねぇ。

当たり前だよ...俺には...智くんだけだ。

サトシもさ。
ショウみたいに腹くくればいいのにね。

サトシは...童を此方側に引き込む事を
ずっと躊躇ってたからなぁ...。

自分の欲を優先して...
童の『ヒト』としての全てを奪った事。
心の何処かで...負い目に感じてた。

サトシはさ。
誰かに罰して貰いたかったのかも。
だから...ジュンイチにあんな言い方を
したんだと思う。

...ガキンチョ...。
俺...間違ってたのかな...。

いや。...童は間違ってない。


准一を傷付けずに済むならと少しは思ってた。
だけど...俺の気持ちは...
智くん以外には絶対に向かないし。


だから変に希望を持たせるよりは...
と思ったのと。


智くんが殴られてカッときて
言ってしまった感もある。


『捨てた』...は...言い過ぎたかな...。

そう?
でも...それが真実でしょ?笑


マサキが笑ってそう答える。


サトシもさぁ。
ショウやジュンイチみたいに
自分の気持ちに素直になって
言いたい事言えばいいのにねぇ。

サトシは...変な所で我慢しちゃう
クセがあるんだよね。

我慢しちゃうクセ?

そ。
『ヒト』だった時に...色々と我慢を
強いられてたみたいだから...。
自分の欲を優先する事に...戸惑うんだよ。

...智くんが『ヒト』だった時...。


俺...智くんの『ヒト』だった頃の話。
ほとんど聞いたことなかった。


もう『ヒト』じゃないんだからさぁ...。
我慢なんてしなくていいのにね。
他人の気持ちを考えちゃうんだよねぇ。
サトシは。笑

ホントに。
自分の辛さよりも他人の辛さを
優先させちゃうから。

なぁ...俺はどうしたらいい?

童は...そのままでいいと思うけど?笑

そうそう。笑
『サトシだけが好き♡♡』を貫きなよ。
サトシが迷わない様に。
サトシが...気付く様に。

...気付く様に...?

そう。
時には自分の欲を優先しなきゃダメなんだって。
それは...悪い事じゃないんだって。
気付かせてやってよ。

...ん...そうだよな...。ありがと。二人共。


俺は...智くんだけを愛してる。
それだけは...絶対に永遠に変わる事がない。


だから智くんを傷付ける奴は...絶対許さない。
智くんを守る為なら。
俺はいくらだって悪者になる。


...俺...ちょっと行って来るわ。


そう二人に言って、マサキの所を出た。





To be continued.