ふとした瞬間に文章力の低下を感じ、思い切ってブログを始めてみた。文章力というかは、心情を分かりやすく言語化する能力の低下と言った方が正しいのかもしれない。何にせよ、何かしら文章を書かないと脳が衰えていく!という危機感に襲われている。書いていくことでこの危機感が薄れればいいのだが。


そんなこんなで今、こうしてはじめてのブログを執筆している。初めに何を書くべきか分からなかったが、やはり自己紹介からすべきだろうか。新学期にも新しいバイト先に行った時も、誰かと初めて話す時は必ず自己紹介が要求される。だがここで大きな問題がある。私は自己紹介が好きでは無いのだ。むしろ好きな人なんているんだろうかと思って生きている。あがり症で人前で話すのが苦手なのはもちろんのこと、自分という人間を自分で分析し、言語化して他人に伝える…というとんでもなく大変なプロセスを踏まなければならない。まだ自分の名前、所属、年齢などの単純な情報だけならマシなのだが、ここに追加して「好きな𓏸𓏸は?」「趣味は?」などと言う質問が追加されてしまうともう最悪である。「あなたはどういう性格?」なんてことを言わなければならない時なんて、もう地獄の釜で茹でられているような気さえしてくる。

初対面で、何をどう受けいれて何をどう突っぱねてくるのか分からない人に自分の好みのものを伝えるなどというのはとても大変な事だ。そもそもの話、飽き性であるが故になにかを大好きだと自信を持って言えないのだから、本当に参ってしまう。自分の分析というのも本当に困る。本当の自分の性格を言ってしまうなら面倒くさがりで飽き性でLINEの返信が非常に遅く、記憶力が悪く、課題も溜め込むような人間なのだが、それを初対面で言ってしまうのは今後の関係の悪化に繋がるだろう。ただ「明るく元気でポジティブです!」などと言うと嘘になる。嘘まみれで恐ろしくなるほど嘘だ。これは理想的な私ではあるし、初めはこの言葉の通りになれるように頑張るだろうが、絶対に後からボロが出るので言える訳が無い。いい塩梅の言葉を言えればいいのだが、これまた難しいのだ。

根本的な問題は私自身の自己肯定感の低さにあるような気もするが、それにしたって自己紹介というのは私にとって拷問のような時間なのである。


こういったようなことをいつも言っているものだから、友人に「物事を深く考えすぎだ」と笑いながら言われてしまった。良い友人だと思う。

この文章から滲み出る卑屈さと面倒くささをもって自己紹介としてもらいたい。