トランプさんがアメリカの貿易赤字削減のために関税を大きく引き上げたこと。
世界中を大きな混乱に陥れているけど、アメリカの政策としては間違いではないと思う。
中野剛志さんの著書「富国と強兵」によると、保護主義をとった国々は経済が成長するという研究結果がある。
つまり関税と経済成長に正の相関関係があることを複数の研究者が示しているのだが、トランプが行おうとしているのはかなりの片手落ちではないのかと思うのだ。
というのも、関税によって国内市場を保護するならば積極的な投資を行って国内市場を活性化させる必要があるの。
逆に公務員の首切りや公費の削減などを行うことで、国内成長にブレーキを踏んでいるように見える。
結局のところ、トランプ関税はアメリカにおける貿易の不均衡是正というためだけに発動させたもの。
そして、アメリカがアメリカのやり方で自由貿易を支配するという宣言でしかなかったのではないだろうか。
アメリカを世界一の国にするならば、関税で国内経済を保護し、投資によって産業を強化そののちに、貿易不均衡の是正なら話は分かる。
しかしいきなり「貿易が不公平だから俺たちの物を買え」とくるればそれは反発を食らうでしょうね。