冷たい雨が続く中、漸く

『人生で本当にたいせつなこと　がん専門の精神科医・清水研と患者たちの対話』

が書店に並び始めました。

この本の中には７人の患者さんとの対話の他に、

・精神腫瘍医という仕事
・「死の恐怖」とどう向き合えばよいのか
・人は自分自身の物語を生きている
・人は苦難を乗り越える力（レジリエンス）を持っている
・私が精神腫瘍医を続けている理由

という５つのコラムが入っています。

どれも、私が取材を重ねる中で、先生に訊かずには

いられなかったことをまとめたものです。

また、登場してくださる７人の患者さんは年齢も環境も

２０代から６０代まで様々。
例えば・・・

・司法試験前日に胃がんを再発した20代男性。
「僕には、生きる意味があるのでしょうか」
と、夢を断ち切られた絶望の中で、清水先生に問いかけます。

・現役モデルで自分の「美」が生きる拠り所であった30代女性が
乳がんとなり乳房全摘となります。
「胸がなくなるなんて絶対イヤ！！」と泣き叫ぶ彼女には
美に固執せざるを得ない、幼い頃からの理由がありました。

・保育園に通うまだ小さな子供たちを残して逝かなければならない
若いお母さんは、清水先生に
「どうすれば、私は、子供たちをこんなに愛していると
　伝え、残すことができますか？」と尋ねます。

そんな問いに、答え続けるのが精神腫瘍医です。

そして、その先生との対話を通して、そこからの時間の過ごし方が
どの患者さんも変わっていくのです。

その変わってからの姿は決して不幸とは言い切れない物語です。
むしろとてもあたたかい。

今は、たまたま病気でない方にも、
今、療養中の方にも、そのご家族の方にも
手にとっていただけると嬉しいです。

【出版記念講演会 in 鎌倉】

日時：10月29日（日）13時〜15時
場所：カジュ・アート・スペース（鎌倉市二階堂）　http://khaju.com/

ゲスト：清水研　精神科医・医学博士　

　　　　国立がん研究センター中央病院　精神腫瘍科科長　

　　　　千賀泰幸　56歳のときに「進行性の肺がん」と診断される。

　　　　　　　　　この本の企画を立案。本著、第７話に実名で登場

参加費：2500円(サイン本付) 1000円（本を既にお持ちの方）

カジュ・アート・スペース　
神奈川県鎌倉市二階堂57−1　tel 0467-23-3663　
mail art@khaju.com

株式会社一凛堂　(担当:池田)　tel 050-3577-9428
mail t-ikeda@ichirindou.com　　　

（協賛　KADOKAWA）

人は、苦難を乗り越える力（レジリエンス）を持っている。