今年、７月はじめ
８６歳の現役舞台照明家・岩崎令兒氏から郵便が届きました。
厚紙に包まれ入っていたのがこの３冊。
『東京大空襲』早乙女勝元著
『憲法第九条』小林直樹著
『沖縄・７０年前後』中野好夫・新崎盛照著
いずれも、岩波新書の絶版となった貴重なものです。
同封されていた手紙には
「あなたに託します」 の一筆だけでした。
岩崎先生と出会ったのは、ある新聞の取材を通じ
私がライターとして、先生のインタビューを担当したのが始まりでした。
かれこれ１０年近く前のことになります。
先生には、７０代半ばまで現役で躍っておられた美しいバレーリーナーの奥様がいらっしゃいますが、
お子さんがいらっしゃらないということもあるのでしょうか。
折に触れ、多くを語らず、先生の蔵書を絶妙なタイミングで私に
送ってくださるようになりました。
ただ、今回の
「あなたに託します」
の一言の重みに、私はまだ立ちすくんだままです。
戦時下に交わされた『１１４通の恋文』との出逢いといい、
http://ameblo.jp/ichirindou/entry-10957325778.html
これら戦争に関わる一連の流れは、この夏の宿題に留まらない、
人生の宿題をいただいているのだと、この頃、やっと深く感じ取れるようになりました。
少しずつ、気持ちも、環境も整えながら
なんらかのカタチにすべく動き出そうと思っています。