$一凛堂・稲垣麻由美のブログ先日、ある美しい20代後半の女性と話していたときのこと。

彼女はスタイル抜群。
長いストレートの髪もつやつやで、
見た目は、まるでAKBの小嶋陽菜さんのようだ。
実に羨ましい限り(笑)

そんな彼女が
「どうして、私が結婚できないのか、わからない!」
とぼやき出した。

そんなにきれいなのにね」
「私が奥さんだったら自慢だと思うんだけど」
「はい、そりゃあ、自慢できますねぇ(笑)」
「いろいろ作戦を練って、しかけてはいるんだけど、男ってどこ見てるんだか。
 私よりブスな子が先に結婚していくって、もう、どーーーしてなのか、わかんない!」

・・・とこんな会話が続いた。


本音全開のトークは実に楽しかった。
時々、人は本音で誰かに話すことが重要だ。

それに、コンサルタント、なんて仕事のメインは
「耳を傾ける」ことだったりする。
(特に、女性の場合は)

持って生まれた容姿が恵まれ過ぎていると
なかなか大変なこともあるらしい。

その苦労を想像でしか解することができないのも残念なことだが、
そういう人達に共通した傾向は、

なぜ?」を自分にではなく、他者に向けがちになってしまうことのような気がする。
でも、それは本人のせいだけじゃない。

ただ、彼女が気づくべきところは、
人は外見だけで誰かを好きになる、ということは
実際のところあまりない、という事実だ。

もちろん、”一目惚れ”っていうのはある。
(宮崎あおいちゃんに恋をする年下の男の子のCMなんかは実に微笑ましい)

ただ、結婚となると、一目惚れだけで、

一生を誓い合うというのはかなりリスキーだろう。


誰かを好きになる瞬間、
恋に落ちる瞬間、

そして、

「この人と結婚しよう」
と思う瞬間は、

彼女の言っていた「作戦」とは違うところで、ふいに、訪れるものだと思う。

例えば、
電車の中で泣いている子どもに向って、なんとか笑わそうと必死に顔を
七変化させている彼の姿にぐっときたり、

犬を撫でている時の、その優しい横顔になんだかいいなぁ、
とキュンとなったり、

骨付きのお肉にかぶりつく、その彼女の真剣な顔に、
思わず噴き出しそうになったり・・・


きっと
「自分になにかをしてくれた」

 ではなく
「他者やなにか事柄に対しての、その人の横顔」
に琴線が触れたとき
その人を「好き」という感情が輪郭を持つものだと思う。


ちなみに私は
バーベキュー終了後、みんなが酔い潰れている中、
汚れた鉄板をタワシで懸命にこすっている彼の姿に、
なぜか、心が動いて結婚を決めたのだった。


「外見はあんまり関係ないんだよ。どう生きてるか、なんだよね・・・」
とつぶやく私に、
「じゃあ、どうして麻由美さんはイメージコンサルなんかやってるの?」
なんて、するどい突っ込みが(笑)

「うーん・・・。だから出版の仕事も続けているんだけど」
と訳のわからない、答えをしてみる。


彼女の場合、きっと、その指先のきれいなネイルが剥がれても、
「まぁ、どうでもいいか」って、何かに向って夢中に走りだしたとき、


彼女の美しさは、本当の意味で”魅力”に変わる、
そんな気がする。