$一凛堂・稲垣麻由美のブログ
この籠とお鍋は、私の尊敬してやまない、75歳のお料理の先生・渡辺喜久代さんのものです。

ピカピカに磨きあげられたこのお鍋、何年ものだと思われますか?
なんと、38年前のものだそうです。
籠も15年近く使い続けているものだそうで・・・。

我が家のほんの2年前に買ったお鍋は、こんな美しさとは程遠く、ところどころ黒こげになった跡があったり、磨いても磨いてもとれない黒ずんだ汚れがあります。

まるで、私の日々の慌ただしい生き方をそのまま映し出しているようです。

いつも、思います。

有名になること、成功すること、外見を磨くこと、
そんなことよりも、

お鍋一つをピカピカに磨きあげる、
そんな毎日を丁寧に送っている人の方が、ずっと、ずっと素敵だと。

わかっていても、なかなかそうなれない、自分がいます。