民主党の新代表が、いよいよ決まりますね。

なぜか、新首相誕生というよりも、新代表という感じに受け取ってしまうのは私だけでしょうか。


われわれ一般国民には代表を選ぶ権利がなく、

「ごちゃごちゃつまらないことやってないで、やるべきことをサッサとしてくれ!」と

この怒りをぶつけることもできず、今回ほどイライラすることはなかったかもしれません。


「誰でもいいから、とにかく、とにかく、ちゃんとやってよね」

が国民の大多数の心の声でしょう。


でも、誰でもいい、と言いながらも、

我々は派閥の論理などとは関係なく、

それぞれにこの人だったらどうだろうか、と当然のことながら考えているものです。


もちろん、一番大事なのは政策です。

円高問題、原発に対しての見解も候補者によってそれぞれに異なり、皆さんも注目されたことでしょう。


ただ、「素」の彼らを知らないわれわれとしては、

メディアを通して見る彼らの話し方、歩き方、声、目線、ちょっとしたしぐさ、そして装いなどから勝手に、

「この人は信じらる人か?」「託せる人か?」はたまた、「どこか胡散臭い」などと判断しているわけです。


翻って、政治家の立場としてみれば、どう自分がみられているかは政治生命をも左右する重要な要素です。選挙戦においては、むしろそれが全てといっても過言ではありません。

そういったことを、トータルでアドバイスをするのが、実はイメージコンサルタントの仕事です。


時代の空気を読みつつ、その上で国民に好感を持たれるイメージを創り上げていくこと。

今なら「強いリーダーシップ」を表現することが重要です。


5人それぞれの方への見解を私が述べることは差し控えますが、ただ、とてももったいない、と思うのは前原さんです。

前原さんはきっと、どなたかから「ピンク」が似合う、もしくは、サクセスカラーだと言われたのだと思います。プロのカラーの方などのアドバイスがあったのでないでしょうか。

ピンクのネクタイをされている確立が非常に高いですね。

以前、外務大臣をされていたとき、非常緊急事態にもピンクのネクタイで取材陣の前に立ち、この人の危機管理能力は大丈夫なのだろうか、と思ったことがありました。


確かに、前原さんのあのお顔立ちにはピンクがよくお似合いになります。

顔色がよく見えます。人の良さも前に出ます。

だからといって、いつもそればかりでOKなわけではありません。

場面場面に応じて、変えていくべきなのです。そこが重要なのです。



この局面においては、芯のぶれない強さと決意のようなものをメッセージとして、イメージにプラスしていくことが必要です。

ならば、もっとベースは青にして、レジメンタルなら太いラインのものを。小紋柄なら濃い青で落ち着きと品性をプラスするべきです。むしろ、そればかりをこの期間は着用してもよいくらいです。

ちなみに、前原さんにはイエローベースのものは似合いません。茶系のものも老けこんで見えてしまいNGです。赤なら少し落としぎみの方が品良く、また、ブルーベースが基本ラインです。


それから野田さんの場合は、姿勢を良くすることを心がけるだけでも随分と印象が変わるのに、と思って見ています。

・・・と、こんなことを考えるのは、実は政治家自身である必要はなく、周りのブレーンです。 

政治家自身は、もっと他に考えるべきことがあります。むしろそこに注力していただきたい。ただ、そういったブレーンも必要であると認識し、自分の近くにおいておくことができることが、重要な能力の一つなのです。


そいった面で最も優秀だったのが、ここ最近では小泉元首相です。

就任当初の小泉ブームは、偶然に起きたものではなく、優秀なブレーン達によって生みだされたものだったといわれています。


私は目力の強いあの方に頑張って頂きたいと思いますが、難しいのでしょうねぇ。

さて、新首相はどなたに・・・。